murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

補聴器の試聴

今日は94歳の女性の方に補聴器を試聴していただく機会がありました。ご家族(息子さんとその奥さん)とご一緒に来店され、補聴器はご家族がこの方に使わせたいと言う話のようでした。
全くの初めて、ということでしたが耳の検査は耳鼻科でしたことがあり、その際にお医者様から「おばあちゃんの耳は聞こえてるようだけど脳までの伝達がうまくいってないので補聴器は無駄」と言われたとのことで聞こえの改善に対しては全く取り合わなかったそうです。ですが、一緒に生活していてテレビの音の大きさとか、普段の会話のやり取りとか、今よりも少しでも聞こえがよくなったらいいのにと思うことが多かったんだと思います。聞こえを体験してどの程度良くなるのか、試してみたいと言うのがご家族のご希望でした。
耳の聞こえを調べる前は、受け答えというよりも声をかけたときの表情が曖昧な感じがしていたのですが社長が検査の説明をしているときからちょっとですが感じが違っていきました。実はウチの店に補聴器の相談にいらっしゃる方の大部分の方が同じことを言うのですが、ウチの社長のしゃべり声は波長とかテンポとか、また低音だと言うのも関係しているんでしょうけれど「あんたの声はよう聞こえる」というのですね。この声なら補聴器は要らんわ、と言われちゃうので商売的にはいいのか悪いのかですが(笑)この方の場合も、低い声でゆっくり喋ることで十分会話は成り立つことがわかりました。
ただし、調べてみると右耳の聞こえの程度が、高音域に対してぐんと落ち込んでいることと全体として中程度の難聴であることはわかりましたので、補聴器を使って言葉をメリハリよくはっきりと耳から脳に届ければ普通に会話も出来るし周りのいわゆる環境音も聞こえるということがわかったんです。使って無駄ということはありませんでした。
補聴器が聞こえに対して有効だとわかったので、まずは1週間ほど貸し出しをしてご本人が本当に使っていきたいかどうかを判断していただくことにしました。今回補聴器を買いたいというご希望はご家族から出ているのですが、ご本人はもう年だからそんな機械はいらない、というのですね。でも、そういった話や、普段のお家での聞こえに対しての状況、実際に使ってみての感想など、補聴器を入れる前は会話もせずにただ頷いていただけだったのがご自分から話そうとする積極性も出てきていたので、使うことによっていろいろな面で違いは出てくるはずだと感じました。
あともう一つ、今回のお客様で気になったのはご家族のほうからの声かけの場面のことです。いくら補聴器を使って聞こえがよくなったといっても、それまでの鈍かった反応がいきなり健常な状態の人と同じになるわけではないのですが、補聴器が入っているからということで矢継ぎ早に声をかけたり、微妙な調整が必要な段階で聞こえの感覚がすぐにいいのか悪いのかを確認させたかったようなのですが、そんなにガラリと今までの状況が思うように改善するものでもないんですね。また早口で声をかけたりするもの声が音でしか入ってこないので逆効果になったりしますのでその点を注意していただいたほうがよさそうでした。
どんなにいい機械でも、結局は使いこなさないとその効果はいい方向に発揮できませんので、試聴していただく間にそこも試していただきたいとお話しました。




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