murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

同じ球面レンズで同じ度数なのに感じ方が違うと言う話

今まではHOYAのエアリストをお使いの方で、これがフレームなしなので今度はフレームのあるメガネがほしいと言う方にベータチタンのフレームで結構軽いものを作っていただいたんですが、レンズは球面の単焦点レンズだったためにHOYAレンズよりも価格の低いメーカーのものを選んでいただいたんです。ただしスペックと言うか、製品仕様はほぼ同じな屈折率1.60・UVカット・乱反射防止コート表面ツルツルコートつきのものにしていただいて、度数も全く同じ、PDも今までどおりにして若干新しいメガネの方が天地幅が大きいかなくらいの状態で出来上がったんですが、出来上がりを掛けていただいたところ「新しいメガネの方が度が強いような気がする」と言うんですね。
えっ!?と不覚にも思いまして(汗)まず一番考えられる、フィッティングの違いにより目とレンズの間の距離(頂間距離)が違う為に度数の感じ方が微妙に違うことをお話してエアリストを掛けている場合と測って同じにしてみたんですが、それでも違うみたいな気がする、というのです。
うーん・・・・・なにがどう違うんだろう???
一応、もう一回レンズメーターで測ってみて、度数の確認をしました。同じ度数なんですけど、これが非球面レンズであるならメーカーが違うことで若干の設計上の違いが見え方に反映して、側方部の見え方なんかは全然違うと言う話が出てもおかしくないんですが(でも製品として出しているレンズなので、その差はかなり微妙なんで普通はあまり気にならないと思うんですけど・・・20年以上前の非球面レンズの出始めはばらつきがあったんですけどね)球面レンズなのでどうなんだろうと思ってメーカーの営業さんに確認しました。
お客様にはフィッティングの見直しをした後、歩いていただいたり遠近感の違いがどの程度なのか新聞を読んだり遠くのディスプレイを見ていただいたりして顔にかかっている位置や高さをを直したりして違和感が極力少なくなったところで問題ないといっていただけましたが、なにが違うのかの感覚的な部分は実際に使っている本人でないとわからないので、そうでない部分、物理的と言うか科学的に理解できるものがあるのかどうかが知りたかったんです。
営業さんと話していて、一つわかったのは同じ1.60の屈折率のものでもHOYAのレンズとそのほかのメーカーでは素材が違う、というんですね。それは前から知っていたことですが、その素材の違いを感じる方はいらっしゃる、というのです。実際私の知っているお客様でも、透過率でもハイビジョンコートは99%マルチコートは98.5%で0.5%しか違わなそうだけど確実に「0.5%」は違うので、その違いを感じる方はいらっしゃるんです。
なるほどと思いました。
自分も、遠方視用の度数のみが入っている単焦点メガネを掛けている時、はたから見ると鼻メガネになっていると見えるくらい下げていないと掛けていられないんですが、それがちょっとでも上に上がると、自分の同じメガネなんですけど本当に目がくるくる回るくらい、違和感が大きいんです。それと、似て非なるものなのかもですね。
お渡ししてから今日で3日めなんですが、気になったので電話をさせていただいたら特に違和感はないとのことなので慣れていただいたと言うことなのでしょう。フレームが気に入って新しいのばかりかけてると言っていただけて、それはよかった〜と思いました。


9月29日追加
昨日違うメーカーの営業さんが着たので同じ度数で同じ球面でも違いがわかるものだろうかということを聞いて見ました。メーカーにより、と言うよりもコーティングの違い、素材の違いのわかる人はいらっしゃると言うのです。ガラスレンズとプラスチックレンズの違いがきっちりわかる人がいて、詳しく話を聞くとどうもアッベ数とか比重とかの違いを目で見た感覚でわかってるんじゃないかとのこと。
すごい感覚の方が世の中にはいらっしゃるんですね。





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