murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

電波時計

この何年かの間に、掛時計は電波時計が主流になってしまいまして、今では店にかかってる9割5分の時計が電波時計になってます。からくり時計は全部電波時計ですし、普通の大きめの丸い時計でもほとんどがそうです。今では電波時計ではないものを探すほうが難しくなっていると言った感じなんです。
電波時計のいいところは、電波を受信できる環境にある場所なら、どんなところでも時計の時刻表示が標準時計と比べて1秒の狂いもなく表示されるというところにつきます。これはもう確実でして、たとえ狂った表示をしたとしても次に電波をキャッチしたときに修正するということをします。これは40KHzが福島のおおたかどや山、60KHzが九州のはがね山にある電波送信所から発せられた標準電波を時計自身がつねに受け取っているためなんです。
ラジオの電波キャッチと同じようなものですが、ラジオは音を出すのに対して電波時計は時刻表示と言うことですね。
なのでラジオの入りが悪いところは電波時計もなかなかキャッチしませんし、建物の地下になるとほとんどキャッチしないことが多いです。鉄筋コンクリートの建物が並んでいる間とか、病院の放射線室とかのような特殊な場所も入りません。また昼間のいろんな電波の飛び交っているような状況でもキャッチしづらいように思います。
ところでこのところ、この電波時計に対しての問い合わせが来るようになって来ました。考えると電波時計を販売するようになって5年以上は経過しますし、ここ2〜3年は急激にその数が増えていますのでそろそろ使っていただいてどうなのか、電池のもち具合だとか電波キャッチの状況だとかの反応が出るころでもあるわけですね。
一番多いのは「時間が合わない」というもので、原因として考えられるのは電波を拾っていないことなんですがどうしてそうなるか、なんですね。で、たいがいが使用電池を間違っていることがおおいんです。アルカリ電池を使うべき時計にマンガン電池を入れていたり、またその逆だったり。最近販売された時計の中にはこのどちらを使ってもいいですよ、と表示されているものもありますが、ほとんどの時計がアルカリ使用表示ならアルカリの電池を、マンガン使用表示ならマンガン電池を使わないと誤作動を起すことがあります。これが一番多い間違いですね。
次は電波時計なので電池を入れた後はほったらかしにしておいても最大15分くらいで時間は合うようになっているんですが、その時間を待っていられなくて時計のさまざまなボタンを構うと全然合わない時計になってしまった、というものです。これはウチの店ではお年寄りの方に多い問い合わせです。特にデジタル表示の時計などは機能がたくさんついているのがあって、月や日、温度湿度から天気予報など、こんなにたくさんついてるんだ、と思うものもあるんですがそれが一つ一つの切り替えをたった1個のボタンでする場合なんかもあって私も時々設定しなおしをすることがあるんですが取扱説明書がないとさっぱりわかんないものがあります。
時刻を合わせるのは電波をキャッチさせるだけなんで、とにかくほったらかしでいいんですがそれを構うとそのキャッチすらしなくなるんですね。手動切り替えをしてアラーム設定で現在時刻合わせをしてしまうともう電波拾わなかったり(汗)そういう時は電池を抜いてリセットかけちゃえばいいんですが、それもなかなか気がつかないんです。
先日あった問い合わせは、針式の掛時計の文字盤の中にデジタル表示で日付が出ていると言うタイプのデジタル表示のみを消せないか、というものでした。便利だと思って購入したけれど針とデジタル部分の重なりが見えにくくて不便だ、と仰るんですが、ご購入から1年以上が経過し返品を受け付けられる条件を過ぎていたんですね。針もデジタル表示も一緒の電源でしたからそこだけ電池をはずすということもできず、またこの時計が文字盤と針の隙間があまりないタイプだったので、文字盤のその部分に何か貼ってしまうというのもできないものでした。メーカーに確認したところそういった修理修正は受け付けていないと言うことなのでお客様のご希望には添えられないことになってしまいました。
便利そうに見えて機械が進歩すると結構厄介なんだなぁと思うことがたくさんあります。販売する前にどのくらいの面倒さなのか、自分で確認する必要があると切実に思いますね。

参考HP
日本標準時プロジェクト http://jjy.nict.go.jp/jjy/index.html



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