murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

手巻きの時計、自動巻きの時計

電池交換をしてください、と手渡されたのが実は自動巻き、または手巻き式の時計だった、と言うのは1年のうちに何回かあります。ご本人がてっきりクウォーツ(電池式)の時計だと思っていた、と言うのも少なくないんですが(これで一番すごかったのがむちゃくちゃ高そうなロレックスをプレゼントされたのに不良品だといって怒ってたお客さんです。貰ってから一度も動かない、とのことで本物かどうかの確認に持ち込まれたんですが、数回振っただけで動き出しました)、かなりの年代ものでタンスの中から出てきたものだ、なんていうのもあったりします。手巻きの時計も自動巻きも、中に「ゼンマイ」がありますのでその巻が十分でないと遅れたり止まったりしてしまうんです。
今日、おばあちゃんの時計だといって持ってこられたのもそんな手巻きの時計でした。セイコー製のかなりの年代もの、一見してすぐに手巻きだとわかったのですがそりゃあ普段クウォーツの時計しか見ていない方にそれを判断しろと言うのも無理な話です。リューズと言って、大概は3時方向についているつまみをぐるぐる巻いてみると一応時計の針は動いたので、時間を合わせてあとはいつまで持つかで修理するかしないかを判断していただくことになりました。
私は時計の修理はしないんですが、出来る人に聞いてみたことにはこの「ゼンマイ」がきちんと巻かれているときはどちらかと言うと遅れ気味だったり、ゼンマイがゆるくなってくると進みやすくなったりするそうです。これはゼンマイがきっちり巻かれると機械精度が安定するし外からの影響もあまり受けないそうですが、ゼンマイが緩んでくると精度の安定が欠け、はめている腕の動きだったり温度差だったりと言うものが影響して進んだり遅れたりが大きくなるそうで、時計の性能によってゼンマイの持ち時間が違うので24時間たったら遅れはじめるとか、36時間経ったら影響が出始めるとかはそれぞれ違いがあるのだそうです。
自動巻きはこれがはめている腕の動きによって行なわれるので、同じように使っているつもりでも1日デスクワークが続いた日と外で仕事がある日では大きく違ってきたりします。実は私「ついったー」をやってるんですが、そこで買ったばかりの自動巻きの時計が翌朝動きがおかしくなった、というコメントがあって、巻き上げ不足じゃないかな、と思ってたところに手巻きの時計がやってきたので、ちょうどいいやーと思って出来る人に聞いてみたんですね(笑)ゼンマイの巻をフルにするには2日くらいつけっぱなしがいいんじゃないか、と言う話も出ましたが、大きく手を振って歩いてもらって500歩から1000歩で動くにはまあまあな状態になるとのこと。生活状況によりますが動きが心配なら朝腕にはめて振ってみるのもいいかも。ただしガツンガツンと衝撃があるような動かし方はゼンマイ以外のパーツを壊しかねないのであくまでも「歩く」程度の運動量でいいそうです。
エコドライブ電波時計はそう考えると真逆な発想ですよね。とにかく日のあたるところに出しておけば充電もするし時間も確実に合ってくれる。手巻き式や自動巻きの時計は毎日手を掛けてあげないとちゃんと動かない。
私はクウォーツの時計を使ってるんですが、好みもありますしどちらがいいとも言えませんね。