やっぱり「何か」が違う『ＨＯＹＡＩＤ』
今まで決まった店でメガネを作ったことがない、と言う５０歳代の女性の方がご主人と一緒に来店されました。隣に立つイトーヨーカ堂さんで近くのメガネ屋は？と聞いてウチの店を教えてもらったそうです。(ありがとうございます！！)なぜ決まった店で作らないのか、は聞きませんでしたがメガネを新しくしたい理由からそれが伺えました。「いつも作ってすぐになんとなく合わなくなる」と言うんですね。その理由が何であるのか、またその「なんとなく合わなくなる」原因がつかめて納得できれば「任せて安心」な店が見つかるはずだなぁと思うと俄然張り切りました(笑)だって、私がその原因を探してご満足いただければウチのお客様になっていただけるもんねー！と言うわけです。
当然ながら店の顧客データの中に過去データがないので、今現在使用中のメガネをお借りしてレンズメーターで確認させていただきました。そこで、最初のヒントが見つかりました。単性の乱視、しかも右Ｃ−３．５０Ｄ左Ｃ−２．７５Ｄで９０度方向、作ってから３年ほど経過しているとのことですが、すぐに遠くの見え方が合わなくなった気がして使いづらいとのこと。自宅にはもう１本同じところで作った近々のメガネもあるそうですが、それは遠近両用１本ではデスクワークには不向きと言われて勧められたと言うのです。しかしそれは遠近両用メガネを掛けていると掛けはずしが面倒でほとんど使わないし、かといって遠近両用のメガネでは近くは見えづらいですよと言われたとおり焦点がなかなか合わなくて見づらいので何とかならないか、と言うのが今回のご相談でした。
視力の出方を見ていくと、乱視が強めであるにもかかわらず問題なく１．２まで確認できたんですが、一つ今までと違うのは単性の乱視ではなくて遠視の度数がＳ面に必要な複合性乱視であるということがわかったんですね。それもＳ＋０．７５Ｄは必要な状況だったのでこれがあるとないとでは目の中の調節力の使い勝手がぜんぜん違いますのでね。これはきっちり入れ込んだ状態で加入度数の設定とレンズの選定を行いました。
レンズは今までのメガネに入っているのが隠しマークからＧＰではないかと推測できたので(かなりクラックが入っていたので判別は難しかったです）似かよったランクのＰ−１ウイングからアップしていくことにしました。遠視と近視が混じっているので果たしてどちらの傾向にあわせたほうがいいのか初めはわからなかったので、これは全部試してもらったほうがいいなと思ってたんですが、使えないレンズと言うのは結構すぐに判別がつきました。サミットプロ以下のクラスは揺れが大きくてダメ、サミットプレミアムとＦＤ、プレシオパワーとセイコーＰ−１シナジーが残りましたが遠くの見え方でＦＤ、揺れの少なさでＰ−１シナジーどちらがいいか、と最後まで決めかねていたんですね。
どちらも、「いい」ともいえないし「悪い」ともいえないけど見やすいことは見やすい、と言うんです。でももう一歩決め手に欠ける、という状態なんだと思ったので、値段がぜんぜん違うんですが、とお話してから「ＩＤ」を使ってみていただきました。（ＩＤは値段高いですから！一応お断りしてから試していただいてます）
利き目が左だったんですが、入れ替えたとたんに「違うわー」と仰るんですね。すっきり感も見易さもぜんぜん違う、はっきりすっきりだというのはわかるんだけど、でも何でこんなに見やすいのかわかんない、とすごく摩訶不思議な感想をいただきました。
私は内心「うーん、やっぱりー」と思ったんですけど(笑)ＩＤは、何かが違うんだけど、だからって何が違うか説明できる違い、ではなくて考えなくても「見える」から違うんです(よくわかんない説明ですね／汗）遠近両用のレンズを使ってると、ここで顔を下げてとか目をさげてとか、慣れてくるとそれが自然に出来てるようでも、やっぱり視線が合わないとゆがんじゃったりして違和感ありまくりなんですが、ＩＤにはそれが極力ないので自分の目で見てるのとかなり近くなるんだと思うんです。
見え方には好みがあるので、ＩＤよりＰ−１シナジーがいいという方もプレシオパワーがいいという方もいらっしゃいますが、かなりの確率でＩＤのほうがいいと言っていただけます。通常は１組で屈折率の高いものだと１０万円近くするんですけど、今回１０月から始まるキャンペーンを適用させていただいてかなりお得にさせていただきました。(この詳細は１０月２日に書き込みします！ヨロシクです！！）お値段もそうですが、お作りしたメガネを気に入ってくださるといいなーと思います。
しかし、やっぱり「何か」が違うんです、ＩＤ。そうすると、各メーカーのこの上のクラスはどれほど違うのか気になりますね・・・・・トリニティとかシープラウドとかＰ−１スペりオールとか、あんまりにも高いのでまだ売れたこと(売ったこと)ないんですけど(汗)
