murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

見え方に「正しい・正しくない」はないです

本日の遠近両用のご注文は4件で、そのうちはじめに「オリジナルレンズで」と指定があってトライアルを試していただいて他のものに変わった(ランクの上のレンズになりました)が2件、以前と同じもので、というのが2件でしたね。それが全部セイコーのレンズで、P−1シナジーとP−1ウイングの1.60のもの、また4件とも累進帯が12ミリでした。
セイコーのレンズは以前は14ミリと10ミリの累進帯の2タイプだったんですが、この12ミリが出てから上下幅の狭いフレームでも楽に入れ込めるようになって、またお客様のニーズ(たとえば目線をあまりさげないで手元が見たいとか、パソコンの距離を真ん中あたりで見たいとかというもの)にお答えすることも出来るようになった、と私は思います。累進帯10ミリでは加入度数にもよりますがすぐに近用度数が始まるため揺れが大きくて思ったような見え方の効果が上がらなかったように思います。P−1シナジーの14ミリタイプは、HOYAFDの同じ14ミリタイプに比べると近用測定位置が下にあるように思うのですが、これは営業さんにお聞きすると設計の違いから来ているそうで、近用測定位置の一番上部で度数の8割が入ってくるとのことですがやっぱりそれは10割入っていたほうが見やすいと思うんですよ。そうなると最近の細身タイプのフレームだと12ミリのほうが使いやすいとも思うんですね。
また、今日は遠近両用メガネをお作りいただいたお客様が自分と同じような手元の見えにくさを感じているというお客様を紹介してくださって、結局この方は手元専用を作られたんですが、視力の確認をメガネ屋でするのはもとより眼科でもしたことがないと仰るので、一つ説明を入れるとそれがなぜなのかと確認が入るので、なんていうか、どう返事をしたらよりわかっていただけるのかを考えながら話をさせていただいたので勉強になりましたね。
乱視という言葉も、私にとっては焦点が2つあるデータという以外大して重大な意味を持つ言葉ではないんですが「乱視がありますよ」というととんでもない病気があるのか、と受け取られたり、調節力の説明をするとどうして年々調節力が衰えるのかと聞かれたり、左右の視力をそれぞれ1.2まで出していくのに必要な度数が左右で違うのがおかしいんじゃないかと聞かれたり、他の人と比べると自分の視力の出方は程度がいいのか悪いのかと気にされたり、気になることを聞かれるのは全然問題ないんですが、その説明が間違うとこちらが意図したこととはぜんぜん違った理解をされてしまうのでそこが難しかったです。
中でも自分の視力の出方とその数値が一般的に見て「正しいのか正しくないのか」ということを聞かれたんですが、これには「正しいか正しくないか」の答えは実際にはないと思います。データとして、レッドグリーンテストや利き目の検査やランドルト環を見ていただいてどこまで視力が出るのかと負担のない度数であるのかどうかは出せますが、人それぞれ姿かたちの違いがあって、身長が違ったり体重が違ったりするのにあわせて衣類や靴を自分に合うサイズを選ぶのと同じように、見え方も目の形や骨格の違い、眼軸の違いで人それぞれ違いがあるのでその人にあっているという意味では正しいだろうけれど他の人と比べて正しいかどうかと測れるものではない、と思うんです。
実際には遠視と近視性の乱視があるミックスという状態だったんですが、遠方視は裸眼でも全く問題ないということだったので余計に理解していただくのが難しかったのかとも思いました。しかし乱視を入れないと近業視力も落ちるので、乱視の影響力大であることは確かなんですけどね。左右差もあったので、目にあわせて作ったメガネの快適さをわかっていただけたら嬉しいなと思います。





人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking blogram投票ボタン

にほんブログ村 健康ブログへ  
Yahoo!ブックマークに登録