murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

大相撲力士の網膜はく離

昨日から、朝日新聞の「患者を生きる」という医療関係のコラムで、大相撲力士の豊響関に起こった「網膜はく離」の体験・病状のことが書かれている。昨年10月の広島での巡業先ではじめて目に違和感を感じた、というところから始まるのだけれど、11月に九州場所を控えているときで休むわけに行かなかった、とあった。視野の一部が欠ける状況なのだそうだけれど、その状態での稽古はどんなものだったのだろう。巡業を終えてすぐに師匠に相談したとあるけれど、どうしてもっと早くに相談しなかったのか、と読んでいてもハラハラした。でもきっと、スポーツ選手というのはそういうものなのかもしれないですね。
スポーツ選手で網膜はく離というと、プロボクシング選手の例をよく聞くけれど、大相撲でもあの巨体でぶつかり合うのだからその衝撃で網膜はく離を起こす力士は少なくないのだとのこと。しかしプロボクシングとは違い網膜はく離で即引退と言うルールはないそうで、手術をして復帰した力士から話を聞き、ご本人も手術の決意をしたのだそう。そうと決めたらはやいのか、大学病院で診察をし、手術と復帰についての相談をしたその日のうちに決めたのだというから思い切りがいいんだなぁと思った。
今日のコラムではその手術のことが克明に書かれていた。網膜はく離の原因が、押し出し相撲の衝撃で眼球内を満たすゼリー状の硝子体が網膜を強く引っ張ったためで、その際に網膜が破けて水分が入り込み網膜色素上皮からはがれたとのこと。それを「強膜内陥術(強膜バックリング術)」という方法で、眼球の一番外側にある強膜を外側からシリコン素材を当てて眼球壁をくぼませて網膜を元に戻す方法なんだそうです。すごい方法なんですね・・・はがれた部分は電気凝固でくっつけて、水分も取り除いて、結果シリコン分だけ眼球の奥行きが深くなるので近視になるんだそうです。
このほか「硝子体手術」といって硝子体を抜き取って特殊なガスを入れて網膜をガスの浮力で押し戻す方法もあるそうですが、豊響関の場合この硝子体が衝撃に対するクッションの役割にもなるのでこの方法は取れなかったというのですね。いろんな方法があるものですが、その病状に対して最善の方法があるということなんでしょう。
コラムはまだ明日も続くと思うんですが、掲載されている写真を見ると今では全然問題なさそうな姿が載っています。またこのコラムはアスパラクラブのHP[健康club」にも掲載されているとのこと。興味を持った方はぜひご覧になってください。

アスパラクラブ https://aspara.asahi.com/community/community/Top



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