murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

「老眼鏡を作るということ」を考える

老眼の図解説明と考え方をふまえて、実際に「老眼鏡を作るということ」を考えてみます。いろんな方面で考えられますが、ここでは「なぜ老眼鏡を作るのか」を考えてみたいと思います。
前項にもあるように、老眼になると自己の調節力が減少するので自前の調節力を使っても見えない距離を見るために「老眼鏡」を作るということになります。25日に出てきた、調節範囲の中央に作業距離がくるようにすると調節力の半分を余力として確保できるので、それを目標に度数設定をします。
この場合目安になるのが「年齢別距離別加入度数表」です。(参考記事:10月29日 http://d.hatena.ne.jp/k-hisari/20081029/1225267007)これはメガネを必要とする人が近視であるか遠視であるか正視であるかは関係なく、年齢別にだいたいの必要調節力を作業距離とともに表示してあります。実感として50歳代前半の方がはじめて手元の不自由さを自覚し、老眼鏡の必要性を認め始めるのはめいっぱい腕を伸ばしてものを見ることになる50センチを越えたあたりが裸眼もしくは遠方用として矯正したメガネをかけた上で見ることが出来る限界だからと仮定できます。
しかしいつまでもそうやっていることは出来ないんですね。「老眼の図解説明」で示したとおり、限界ギリギリで調節していてもその先はないわけで、余力がないと言うことは常にMAXで調節力(目力)を使っていることになります。これは相当辛いですし、それがひいては普段の見え方にも影響してきます。
調節力をMAXで使っていて目の筋力が疲弊すると、瞬時の反応が悪くなる・筋力低下で遠方視も低下する・目を酷使するからまた疲れる、といった悪循環に陥ってしまいます。どこでこの悪循環を断ち切ったらいいのか、は明白です。調節力をMAXで使わないでいればいい、ということになります。
余力を残すというのは、手元を見るためだけでなく、視力そのものに影響を及ぼす「目の疲れ」にかなり作用するんですね。調節力の半分を余力とするというのを例に挙げてきましたが、近視の場合だとそこまで必要ない場合もありますし、まだ40代で手元が見えにくいという状況になって、「もしや老眼では」と思い始めた方では遠方視の矯正をすることで自分の調節力を充分使えるようになって老眼鏡はまだまだ要らないという場合もあります。また、近頃言われ始めている「脳内視力」が良好に働く場合には年齢平均よりも弱い加入で済む場合もあります。
すなわち、老眼鏡はその人の必要状況に応じて、充分自分の力を使いこなすための「サポート」としての役割を果たすツールであるといえるわけです。
負担が少なく、使いこなしも楽なものを、というメガネを作るにはやはり出来合いでは充分ではありません。腕の伸ばしきって細かい字が見えないと困っている方は、ぜひ一度ご相談いただけたらと思います。




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