murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

累進レンズと遠用専門レンズの違い

累進レンズと累進でない単焦点レンズはレンズそのものの設計が違うので、基本となる遠方視用の度数が等しく同じでも目線の通る位置によって全く見え方が違います。厳密に言うと単焦点でも光学中心とそこから外れた位置では測定して出てくる度数は違いますが、レンズの度数として設定されているのは一つです。しかし累進レンズは違います。その名のとおり次々度数が進んでいきます。遠用アイポイントにある遠方視用の度数から近用アイポイントの場所まで、プラス方向に度数が足されていくんです。なので目線の通る位置が変化するにしたがって度数はさまざま変わります。遠くを見るための度数が設定されているところじゃないところを目線が通ると遠くは見えにくくなります。
言葉で説明されてる時は、ああそういうものなのか、と理解はできても想像はつかないんじゃないかと思います。なので累進レンズでメガネを作るときはトライアルレンズでいろいろ試してからの方が、どうやって使ったらいいかわかんないメガネを作った、という不安を一つ解消できると思っています。
しかし、やっぱり実際に出来上がったメガネをかけていただくと、ご自分の思っていたとおりではなかった、と言われてしまうことがあります。特に加入度数が2.00Dより上だと側方部の非点収差が大きくなるし、累進部の変化もかなり早い段階で視界に入ってくるので遠方視専用のメガネと同じような目線で同じように見えることはなかなか難しいです。
それぞれ得意な見え方というのがあるので、ぜひそれを理解して使い分けをしていただきたいと思います。また、見え方をくらべて違いがあるのはこの設計の違いなので当然だと理解していただきたいです。



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