murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

遠近両用レンズの枠換え

メガネのフレームが痛んでしまった場合、メーカー送りの修理をまずオススメしていますがお急ぎだったり壊れたフレームをもう使わない、などといった場合にはレンズを活かしての枠交換をオススメしています。この場合レンズは新しいフレームの形にリカットする訳で、当然ながら今までよりも小さめのフレームを選んでいただくことになります。そうじゃないとレンズをきっちり入れ込むことが出来ませんので!(だって、今までよりも大きい枠じゃ、レンズがすかすかで落ちてしまいますもん)
そのとき、出来るだけ大きさが変わらないものを選ぶ方もいらっしゃいますが、女性の方だとガラッとイメージを変えてもっとおしゃれなのにしたい、というご相談を受けるときがあります。
今朝のお客様もせっかくフレームを替えるんならイメージを変えたいということだったので、壊れてしまったメガネをお預かりしたところ、入ってたレンズが遠近両用だったんですね。
遠近両用レンズの場合は遠方視用の度数の場所から下に向かって手元用の度数が入っていくという度数変化になっていますから、枠換えをする場合には基本中の基本として高さPDは左右そろえますし、PDもお客様の前データがある場合には前データに出来るだけ沿った設定にします。ただし左右PDに関してはフレームの大きさ(特に鼻幅が変わると違いが出てくるようですね)が変わると今までと同じと言うわけに行かなくなる場合があるのでそこは注意が必要です。
そうはいってもオシャレなメガネにしたいと言うのですから、まずは見た目で入りそうなのをピックアップしてから実際顔に掛けていただいて選んでもらったんです。前フレームはニナリッチのかなり上下幅があるもの(45ミリくらい)だったので、今回は最近数が多くなってきた横幅はある程度あっても上下は狭い30ミリ程度のもので、テンプルがセルやカラーメタルのもの、1センチ以上狭くするのでかけたときの印象はガラリと変わりますがその分顔立ちがすっきりと見えます。色は前枠が明るめのピンクや金色を使うとサイドのデザインが少しくらい華やかなくらいの方が引き立っていいと思ったんですが、結局選んでいただいたのは色は金ですがレンズカットが特殊なフォックスタイプでした。
高さPDは遠方視を重視してということなので1ミリセンターよりもダウンして作りましたが、そうすることで揺れゆがみの出る中間部分が下に下がりますから、今までよりも歩きやすくなったと言っていただけました。
その方の使いたいメガネの設定と言うのがあるので、今回のようにわざと高さPDを下げることもありますし、反対に近用部に広くしたいということで高さPDを上げる加工をすることもあります。今現在使ってるメガネの使い勝手が悪いな、と感じたり高さがもう少し違うといいのに、と思うことがあったら、フィッティングで直せる場合もありますがフレームを入れ替えて使いやすく出来る場合もあります。どんな方法があるのか、ぜひぜひご相談になっていただきたいですね。