murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

緑内障はどんなものか

80歳代の女性の方がご家族と一緒に手元用のメガネを作りたいと来店されました。視力の確認をする前にご家族からお話があったのは左目の視力はもう全くないので左目のレンズはいりません、とのこと。何かしらのご病気でもあるのかとお聞きすると「緑内障」というお話でした。
緑内障があるとなると、メガネは簡単に作ることが出来ない場合が多いのです。眼科にはどの程度の頻度で診ていただいているのかを確認すると、年に4回で毎回経過観察のみでもう何年も症状が進んでいないということでした。ご自身も症状が進んでいないので目薬を使ってはいるものの目の状態がどのようなものなのか、詳しくはないとのことでしたのでメガネを作る前に少しお話させていただきました。
緑内障というのは、さまざまな原因によって視神経に障害が起こり視野が狭くなる・視力が低下する、といった症状が出る病気です。一般的には目の中の圧力(眼圧)が高くなることで目が圧迫され、視神経に何らかの障害が起きてきちんとした情報を脳まで伝えられなくなる、というものでしたが、最近では眼圧が正常なのに緑内障の症状が出るタイプが増えてきたそうです。緑内障の原因は、眼圧ばかりではない、ということです。たとえば血液の循環障害(冷え性や低血圧などから起こるのが良く見られる)・強い近視(強い近視であることが視神経へ負担を掛けている)・遺伝的要因・老化・ストレス、こういった要因は既に指摘されています。
緑内障のほとんどが自覚症状がなく、痛くもかゆくもないし腫れてくるとか色が変わるとかいった外から見てわかる症状が全然ないので、ご本人はもとよりご家族の方がどこまで緑内障の症状が進んでいるのかはわからないと思います。大概の場合見え方が悪くなっていくのも長い時間かけて緩やかに変化するので、いつから見え方が悪くなったのかを判断するのも難しいです。また、メガネを使っても物の見え方が悪くなった、という場合に度数を変えて見やすくすることが出来るのかどうかというのは視神経に対する障害がどの程度まで進んでいるのかによるので、もしかしたら度数を変えても効果がない場合があったりするのです。目の前のレンズをいくら新しくしても、レンズと水晶体を通して網膜へ届けた像が目の一番奥から先にある視神経から脳へ届かないと意味がないからです。
このお客様の場合は現在の眼鏡データと比較して0.50Dプラスすると若干見やすくなるということでしたが、近点視力表でのデータは同じだし見るものの距離を変えると全く変わらない見え方だとのことで、見え方が悪くなったというのはほかに原因があるのかもとご使用中のメガネを見させていただくと、レンズ角度が顔に対して外側に反り返っていたのでそれをお直しすると断然見え方が良くなったと言っていただけました。
うーん、また儲けそこないましたね(笑)
しかし、緑内障が本当はとても大変な病気なのだということをご家族の方にも知っていただけてよかったと思います。いろいろお話させていただいてる間もそんなに難しい病気なのか、と聞かれましたが、難しいというよりはちゃんとした知識を持ってきちんと治療法を守ることで現状を維持して付き合っていく病気だと思うのです(高血圧とかと一緒みたいなものでしょうか?)
メガネも変形したら変な見え方になってストレスになっちゃうかもなので、定期的にメンテナンスを、とお願いしました。




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