murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

HOYAスプリングキャラバン2010の続き

調光レンズをアイプロテクションレンズとしての位置づけを説明したのが第1部で、第2部は新しい中近レンズの説明、室内空間で使いやすいレンズの提案として今までの中近とは考え方を少し変えたレンズが出来上がったのでその紹介と販売コンセプトを教えてもらったとのこと。うーん、どっかで聞いたことがあるようですが(笑)先行して発売されているニコンのH&Oを意識していないとは思わないけれどどちらかというとレンズそのものの特性よりも販売側の注意点とお客様のニーズの分析、それにどういったセールストークで対応したらいいのかという具体的な文章が目立ちました。
今までの中近レンズのユーザーとして、遠近両用をすでに使っていて室内向けの複数使用を目的とした方と見ていたのに対し、単焦点または既製の老眼鏡使用者に対して「初めての遠近両用レンズ」として位置づける、としっかりありますので、このレンズは単純に中間距離から手元というのではなく「歩く」というのを基準に定めているんだな、と感じました。
ベースに使われているのはFDなので、両面複合累進設計で累進帯は2パターン(23.5mmと20mm)用意されているとのこと。累進帯が長いほうが当然ゆれゆがみは少なくなるのだけれど、この20ミリタイプは資料を見た限りでは以前あった累進帯18ミリの遠近両用と同じ考え方のような気がします。どこが違うのかというと遠近両用の18ミリは設計中心から下に18ミリ降りたところに近用部が設計されていたのだけれど、この中近は設計中心から上に8ミリの位置に遠用部、下に12ミリの位置に近用部があるわけで下の加入位置に関していえば通常の遠近両用レンズの11ミリまたは12ミリあたりとあまり大差がないような感じ、それで遠用部がちょっと上なんでフィッティングしだいでこれはカバーできるのかな?と思いました。天地幅が30ミリ以下だと視野は限られるかもだけど、通常の遠近両用レンズで最適だと考えられる32ミリくらいだと意外に「初めての遠近両用」として使えそうだと思います。しかし遠用度数が−2.00Dよりもマイナス寄りだと近用部のほうが広くなっていくというので、そういった使い方はやはり加入度数の弱めで手元の度数にまだマイナスが残るくらいまたは+−ゼロくらいの条件だと有効そうです。反対にプラス寄りの場合は遠用部が広くなっていくとのことなので、遠視のメガネはかけたくないけど手元の見えづらさが出てきた、といった方にも度数と加入によってはかけっぱなしでいけるんじゃないかな、と思います。
しかし、完全な遠近両用ではないのには違いないので加入度数があがってきたとき、または遠方視野の確保に必要な度数の変化が生じたときにどういった違いや違和感を感じるのか、そこが今後の課題になるんじゃないかなぁと思います。自分でも遠近両用の加入の強いものと弱いもの、中近で加入の強いもの、単焦点で0.8くらいの視力が出るもの、と今では4本のメガネをその場その場で使い分けてるんですが、中近に関してはかけているとある程度遠方視ができてしまうので遠近両用に変えたときの視野の狭さになれるのに時間がかかります。特に加入の強めの遠近両用に変えたときはしばらく違和感が強くて厳しいなぁと感じるくらい。なのでその点を十分理解しておかないと次のメガネを作るときにどのレンズをチョイスしたらいいのか迷うと思うんですよね。
どんなメガネの使い方がしたいのか、ここをできるだけ細かく聞いていくのがこういった「機能レンズ」を販売していく上で重要なことだと思います。



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