murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

強度近視の方の視力障害の話

本日午前中のヤフーニュースに気になる記事がありました。「働き盛りの近視怖い パソコンなど悪影響 深刻な視力障害注意」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100510-00000059-san-soci というもので、40〜50代の働き盛りの世代に強度近視に発展する傾向がある危険因子が高いのと、強度近視由来による深刻な視力障害が起こりえるという内容。実際今日のお客様は眼科から「近視性網膜脈絡膜萎縮の疑いあり」とのことで早急にメガネの着用を、という但し書きが処方箋についていたけれど、近視の度合いが強いと「ものが見えにくい」だけではない弊害が多いというのがこの記事を読むとわかると思います。
もともと近視の多くは「眼軸」という眼の奥行きが平均値よりも伸びて見えているものが網膜よりも手前で焦点を結ぶために起こる状態で、メガネやコンタクトレンズで矯正をしないとピンボケ状態になっているのでそこをちゃんと見ようとすると眼を細めたりして結果眼に負担をかけることになってしまう。で、この「負担をかける」ことがどんどん進行するとヤフーニュースの記事にあるような視力障害につながる、というわけなのです。
一般的に−6.00D以上になると強度近視と呼ばれているのだけれど、その割合は全国の40歳以上の人口約6700万人のうちの360万人ほどで、遺伝的要因ばかりでなく働き盛りの年代でパソコンや携帯電話など作業距離から来る影響も無視できないよう。またさほど強くない近視の状況だった人がこの環境的要因で強度近視に発展していくのも考えられるので、ものを見る環境を注意することはとても重要だと思います。
近視を進行させない生活環境についてはAll aboutの記事がかなり詳しくかいてるのでそれをご紹介します。 http://focus.allabout.co.jp/contents/focus_closeup_c/eye/CU20050209A/index/ 読んでみると、正しい姿勢で、手元を見るときには30センチ以上適切に離れた距離を保ち、明るさも400〜500ルクスが適切で手元だけではなく部屋全体を明るく保つこと、夜更かし・睡眠不足は厳禁、食べ物も注意し朝ごはんを抜くなどの偏食はしない、など、結構「健康的」な生活が大切だということですね。