気がつかないうちのメガネの変形って？
つい１週間前に、同じようにテンプル（耳にかけるためにある左右の長い棒状のもののこと。つるとも言う）の水平のみが大幅に違ってしまって、亀裂等はなく素材がチタンでシートメタルのようなつくりだったのできれいに直して持って帰っていただいたフレームが、本当にまったく同じように変形して戻ってきた（汗）
何にもしてないのにいつの間にか変形していた、としきりに言うので、ご本人に「たとえば転んだとかぶつかったとかかけたまま寝てしまったとか、何かしら自分の身に覚えはないですかねぇ」と一応聞いてみたら前回も今回もそんな状況になった覚えはない、というし話を聞いているうちに自分でもおかしいなと思ったのか、「なんで曲がったのかしら？」と仰るので気がつかないうちに変形する可能性の高い例を挙げさせていただきました。
１ かけたまま寝てしまう（今回これではないそうですが）・・・うたた寝で座ったまま腕の中に顔をうずめて寝る、なんてのをされると確実に変形します！
２ 顔にかけたまま横になってテレビを見ているときに一方方向だけ下になって押される・・・テンプルが斜め方向に曲がるのはこれが原因であることが一番多い（と思う）
３ 片手でかけはずし・・・自分ではやっていないというけれど、意外に無意識にこれをやってる方が多いのですよ！
４ 服を着替えるとき、特にセーターやオーバーオール系の服を着替えるときに引っ掛けて無理やり脱ぐと変形する・・・今回はこれの疑いが一番高いと見ました。いつもやってるとこれが原因だとは思わないみたいです。
ジュエリー、特にネックレスは洋服を脱ぐ前に必ずはずして欲しい、とお願いしていますが、これはネックレスの細いチェーンが引っかかって無理に引っ張ってはずそうとすると、チェーンが切れたり最悪服地にもかぎ裂きができたりして思っても見ない被害をこうむることがあるからです。たくさんのジュエリーを身に着けているときは晴れの衣装のときが多いですから、糸が引き連れただけでもかなりの損害ですから、これは十分注意して欲しいとお願いしていることなんです。メガネに関しては顔に乗っていることが当たり前になってくると、それがそこにあることすら意識しないでいる方が多くなってきます。首のつぼまったタートルネックを脱ぐときもメガネをはずさないで危なっかしい状態になることもよくお聞きしますし、服に引っかかるということを話すとそこでようやく気がつく方もいます。ジャケットなら影響ないですが、セーターやＴシャツは首のところが狭くなっていますからね、どう変形してもおかしくないのです。
ほかの変形（鼻の辺りとか）がないのにテンプルだけへんな方向に曲がった、というときには服に引っ掛けたという理由かもしれません。変形が直せるうちはいいですがフレームに負担がかかるので気がついたときからその習慣を直していただければと思います。
