murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

前には調節できるけど、後ろには出来ない

近視と遠視について、その構造はわかっているのだけれど、そこに調節力が入ってくるとその構造どおりに絵を描いたようには見えてるわけではないというのもわかっているんですね。遠視の人で調節力がまだまだ旺盛で、自然と見たいところに焦点を合わせてしまう状況だと、なかなか自分が遠視であると気がつかないことが多いです。小さな子どもの時分に健康診断でわかることがあってメガネをかけるお子さんもいるけれど、そういった場合は早めに気がついてあげられてよかったと思います。そうでないと内斜視とか度の強い遠視なんかだと弱視になるおそれもあります(屈折異常性弱視:遠視や強度近視の場合)から、3歳児検診とかでみつかって5〜6歳までに治療(眼鏡や視能訓練)をはじめられれば心配は少ないと思います。
遠視であるか近視であるかは、その多くが持って生まれたものであるので自分で選べるものではないですから、そうだとわかってからどう対処するかで見え方が変わってくると思うんですね。ほったらかしてたら見え方が悪くなる場合もあるだろうし、この程度でいいやと思う見え方で固定する場合もあるだろうし、後天的な要因(仕事柄細かいものを見ることが多いとか、遠くを見ることが多いとかの違いでも、見え方は変わる)で遠視や近視が増長することもあります。で、それが調節力で何とかなるかと言うと、自分の眼の調節力を全く使っていない無調節の時に合っている焦点のところよりも前には調節できるけれど、後ろには調節できないんですって。
これも、眼鏡学校に行ってきたなかで聞いた話を教えてもらったわけですが、話を聞いていてそりゃそうだろうとは思ったんだけど改めてきちんと聞くと「なるほどなぁ」と納得するんですね(笑)
そこでまた疑問に思ったことは、良く聞く「視力回復」の機材や訓練の話で、無調節時に近視(網膜よりも手前で焦点を結ぶ)である場合、どう頑張っても後ろに焦点がいかないのなら「治る」って言うのは無理なんじゃないかなぁということ。例えばそれがピンホールを使って視力が上がるということなら、理解できるんですよ。ピンホールと言って小さな丸い穴から覗きながら視力を出していくと通常よりも視力が上がるんですが、これって被写界深度が深くなったと言うことだから、カメラの絞りを小さくするほどピントの合う位置(距離)が深くなるということと同じです。これじゃ通常で視力が回復したと言うことにはならない。調節力が旺盛すぎて制御がきかないことで起こる仮性近視であるなら効果はあるかもですが、仮性近視というのは子どもの時分にある話で調節を上手く使うことが出来ないうちに近くを見るところから視力というのは発展していくので近くを見ていたほうが楽な状況が続くわけですね、でそうしていると調節に使う筋肉(毛様体)が緊張し続けて遠くにピントを合わせにくくなることで起こる近視状態のことなので、目の使い方や眼科での指導で問題なく解消できるものだと思うんです。
こうやって調節と言うことを考えていると、疲れ目のこととそれをどうやって解消したらいいのかって言うのも気になります。HOYAの「目にお得な情報」http://www.vc.hoya.co.jp/information/index.htmlと言うページでアイヒーリングと言う面白いものを見つけたので、ちょっと疲れたなと思ったときに見てみるのもいいかもです。


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