murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

メガネの修理をする日

今日はメガネの修理をすることの多い日でした。預かってメーカー送りするのではなく、全て店頭修理でした。
午前中立て続けにナイロールフレームのレンズはずれがきて、そのほとんどが枕元においていたのを自分で踏んでしまったとか、隣で寝ていた人(ほとんどが旦那さん)が踏んでしまったといって、無残にひしゃげてるのもありましたけどこの時期に多い「帰省中なので帰ってからちゃんと直すから今はかけられるようにして欲しい」と言うご要望で、とにかく顔に乗っていてちゃんと前が見えるようにしてくれと言うのが続きました。
それが一番難しいんだけどなぁ。
幸運にも、持ち込まれたフレームの全てにリム(レンズを入れておくために必要な枠の部分)やテンプル(耳にかけるために必要なつるの部分)の付け根の亀裂や折れなどの破損が見受けられなかったので、第一目標の「顔に掛けられるようにする」というのはクリアできた。でもそうなってくるとどうしても職人根性というか、「この部分がもう少し真っ直ぐになれば」とか「ここがあと一呼吸分内側に入ってくれれば」とか、ただ単に掛けられるだけでは納得いかなくてもうちょっと直したくなるもんなんですね。
そこでやりすぎると壊しちゃうんで(汗)そうならないようにギリギリを見極めるのが大変な直しが何回かに一回は来るんですが、今日もありましたね。
ヨロイといって、前枠とテンプルをつなげている部分がほぼ真っ直ぐになっているツーポイントフレーム、どうしてこうなっちゃったんですが、と聞くとお孫さんが踏んづけたんだそうで、明日には帰ってしまうから明日までに(ということは今日中に)何とか直してメガネは大丈夫なんだよ、と安心させてやりたいんだとか。そういわれてもうーんと考えてしまうような状況なんですが、折れたら仕方がないけど出来れば折れないでちゃんと直してくれ、となんともむずかしすぎる注文をされて、なんだか直すのが当然っぽい流れになっていったんで「まぁやってみますねー」と預かりました。
預かったはいいんですけどね、曲がり皺が肉眼でわかるくらいついてるんで、直しても強度は落ちてると思うんですね。でそれを先が若干曲がってるヤットコの太めのと細めので押さえて、これは動いてもらっちゃ困るほうの前枠に近いほうを太いヤットコ、曲げる側を細いヤットコで押さえてたんですが、曲げないと先に進まないので方向を定めてエイッとやったら(はっきり言って目を瞑ってやりたいくらいの勢いですよ)金属が弱くなってる所為か思いのほか簡単に曲がっちゃって、おわわ、と慌てました。曲げすぎたら意味ないし!直してるうちに曲がり皺が亀裂の発展する恐れがあるし!
だからって慎重にやろうとすると全然曲がんないんですよね。まいったなぁ。
じわじわと直していって、水平バランスとったりレンズを新しいネジを使って組み込むと幅が狂ったりとかってのを直して30分はかかったかなぁ・・・それ以上かかったかもですが、ご希望通り顔に掛けて水平も取れててちゃんと見えるようには出来ました(遠近両用だったから、曲がってると尚更見えづらくなるしね)
この方の直し賃は新しいネジの分(六角ネジとネジ受けの頭付きナット1組)の200円です。お得意様はいただかない場合もあるんですが、最近はお金を取らないと来づらくなるという言葉を多く聞くので、先に説明してお金がかかってもいいとなったら頂戴するようにしてます。また、他店で買ったメガネなのに調整にはお金がかからないと決め付けている人もいるので、修理内容により金額が確実にかかるときにも先に説明しています。なんだか世知辛い気もするんですが、そうしたほうがこっちも気兼ねがない様な気がします。
しかし、出来ればですが、万が一使っているメガネが壊れてもそれでなんにも見えないし車の運転なんてもってのほか、なんてことにならないように予備のメガネがあると困らないし便利がいいと思うんですが、まだまだ多くの方は「これ1本しかない!」と仰るんですね。
これを機会に、もう1本作りませんか?(笑)


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