murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

やってきました!−14.00D

アサヒオプティカルのハイパーインデックス1.74、22日に発注して、確か27日メーカー工場発送予定と納期一覧で確認していたんですが、なんと本日届きましたので早速加工いたしました。うーん、もしかしたら屈折率1.74のラインってそれほど立て込んでなかったと言うことなのかしら?(笑)
いずれにしろ、早く出来上がるのはありがたいです。何が起こるかわかりませんから(ええ、私が加工をミスすることだって考えられます/汗)時間的余裕はいつだってたくさんあるのはありがたいです。
早速取り出してみるとやはり厚い・・・実測で13ミリありました。
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ただし軽いです。ガラスレンズでHOYATHI2−MCあたりだとこの度数で削る前だと40グラムは越えると思うので、確実に半分位の感じです(失敗したと思ったのは、この時点で重さを量っとけば良かったですよね!)計算上は25グラムくらい、まぁそのくらいだと思います。これをサイズ46のナイロールフレームに入るように加工するんですが、フレームサイズが小さいので薄くすることは出来るとは思ってたんです。で、加工したのがこちら。
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こう見るとまだ厚いかもなんですが、実測で7.2ミリ、加工前にお客様に説明した時には計算上8ミリ以上かなとお話していたので、見た目結構うまく行ったかなと思いましたね。
しかし問題点は厚みばかりではなくて、光学中心での度数測定と、そこからちょっとでもずれた時の度数の数値に差がかなり出るので、顔に掛けていただいたあとの「装用感」がどうであるかにかかってきますね。1ミリずれると乱視の度数も出てきましたから、いわゆる「非点収差」にムラがあると言うことなのかもしれません。斜めでものを見るときついかも。「色収差」となると今までガラスの1.80だったので、この屈折率のレンズはアッベ数34.4なので、このハイパーインデックス1.74はアッベ数33ですからあまり差はありません。にじみと言う部分ではまず問題ないということです。
出来上がりは今社長がお届けに行ってて、特に連絡がないので掛け心地とかは問題なかったのかなぁとすこぉし気になってます、うん。
メガネの出来自体は、私は満足できるものなんですが、別次元で加工中に気になることがありまして、この手のレンズは(屈折率1.70以上のレンズ)加工機で削っている間にすごく鼻に付く臭いが出るんですね。まるでニンニクを生でむしってるような臭い。それを周りのスタッフが「くさい」と言い続けるんで、なんつーか、加工しないと製品にならないんで仕方がないじゃないか!とかって思うんですけど・・・・・でもやっぱりくさいんだよなぁ・・・・・
加工機の下にレンズを研磨する時に使う水が入ってるボックスがあるんですが、そこに専用の消臭剤入れててもにおうんですよね、これは何とかならないか、と思いますねぇ。あ、でもこれはメガネの状態になったら全然臭わないので、そこは心配要りません、加工してるときだけです。ご安心下さい。


追加です。
社長が帰ってきて、お客様の感想を教えてくれました。「今まで何度も同じ度数でガラスレンズで作ってきたけれど、そのたびに初めは慣れなくてクラクラしていたけれど、今回のレンズは初めから周りが揺れなくてすっきり見える」とのこと。うーん、非球面レンズを使った効果があったということですね!良かったです。