murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

掛け枠と実際のメガネの違い

メガネの度数をどう決めていくのか、お客様と相談させていただくときに必要なのが掛け枠と言うものなんですが、これはメガネ屋さんに行って視力の確認をしてから割り出した度数をかけて試してみる時に使うので、実際にかけたことのある方はたくさんいらっしゃると思うのですが、その掛け枠で両眼視のときに違和感がないかどうかを確認していって、左右の差があったり見え方が強いとか揺れるとか、人によっては遠くの見え方をきっちり出してしまったら近くの見え方が今までと違っておかしいとか身体を離さなくちゃいけなくて慣れにくいとか、まぁいろいろなことがわかるのでとても重要なものなんですね。
その掛け枠ですが、限りなく実際のメガネに近づくようにとやっていくんですが、やはり「本物のメガネ」とは微妙な差があって、特に右と左の度数に大きな違いのある方などはそこの「差」を大きく感じていらっしゃるようです。
今日メガネを新調してくださった50歳代の男性の方は、強度近視で右と左の差が10段階くらいあって、それだけでも慣れるのに難しいと思うのですが強い度数が必要なほうの視力が出にくいという状態で、全体の見え方は弱いほうの度数で済んでいるほうの目にかなりの負担がかかっているというものでした。10年ほど前からウチの店でメガネを作ってくださっているのですが、この度数差よりも差を大きくしたら掛けられなかった経験があるとのことで、見え方の確認をさせていただいている間も度の差が出てきているのかどうかレンズを換えるたびに聞かれました。最終的に決めていただいた度数は今までに比べると度数差が2段階縮まったことになるものだったんですが、遠くはよく見えるようになったけど近くが今度は見えにくさを感じると言うので、近視の場合の遠方視を優先させた場合の近くの見え方の変化を説明させてもらってそこは納得してもらったんですが、掛け枠で歩いてみてもらってる時に、「なんか顔から離れてる気がする」と仰るんですね。
レンズが必要以上に顔から離れると、狭いところからものを見ているような閉塞感を感じる、と私は思います。視野が限られると言うか、近視の度数の場合にはメガネが顔から離れれば離れるほど物が小さくなって見えます(遠視の場合もそうかもしれませんが、すいません今遠視の人が近くにいないんで試してもらえません/汗)掛け枠でその狭さを感じていて、実際のメガネになるとそれがないのでその方が仰るには「掛け枠のときの見え方だと度数が強くなりすぎるんじゃないか」と言うんですね。今店で使っているものは鼻のあたりは2段階の高さが、耳のかかりは4段階の長さが調整できるものを使っているんですが、それでも乱視のレンズを入れたり1枚では度数の設定が足らなくて2枚必要だったりするとレンズと目からの距離もちがうし透過率も変わるし、細かく言うと球面と非球面でも違うから試しのときと出来上がりが違う、と言うのはありえると思うんです。
そこの差を出来る限り少なく出来るように、掛け枠テストの時も出来上がりのフィッティングのときも、今どんな感じで見えているのかしつこいくらい聞いてるんですが、中にはそういった質問をめんどくさがる方もいらっしゃるのでこの方のように教えてくださるのは逆にありがたいというか、ああそうかと気が付くことが出来るので助かります。
今まではガラスの球面レンズだったのがプラスチックレンズにしたいとのご希望があったので、厚みもあって今度は屈折率1.74の非球面レンズになりました。度数が2段上がったとはいえ、お渡しするまでどんな感想が来るのか実はドキドキしています。




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