murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

温泉とph

以前石鹸などのph(水素イオン濃度)がメガネレンズ(特にプラスチックレンズ)にどのような影響があるのかと言うのを書いたんですが、今日レンズにキズがついた、とお持ちになった方のはガラスレンズで、キズと言うよりも全体的にボツボツと大き目の水ヤケのようになっているのでいったいどんなことをしたらこうなるのかと思いつく限りの質問をしてみたんですね。仕事で薬品を使っていないかとか、メガネを洗うときにシンナーやトルエンのような強い溶剤を使っていないかとか。そうしているうちに一つ思い当たることが出てきて、それが「温泉」だったんです。
長野の温泉によく行って、露天風呂なんかは当然のようにメガネをかけたまま入るのでそこの湯船のお湯でメガネも一緒に洗うよ、と仰るんですが、近場の渋温泉は弱酸性、白馬の方だと強アルカリ性だったりして思ったよりもphが中性とはかけ離れた数値だったりします。ガラスレンズであっても乱反射防止コートが施してあるレンズはたとえばアルカリ性に影響されると丸く水ヤケの入ったような跡が残りますし、その丸い跡の周りがなんとなくギザギザになって見えたりします。
今日ご相談に見えた方の場合は温泉が原因と決まったわけではないのですが、温泉に入るとき、メガネを掛けている場合には最後に真水ですすぎ洗いしていただくのがいいと思います(しかしサウナ等では枠自体も熱くなるし、熱くなったレンズを急激に冷やすとガラスだと割れたりプラスチックレンズではコーティングが一気にはげるので気をつけてください)本当は温度の高い状況でメガネを使われるとガラスレンズはまだいいとしてもプラスチックレンズの場合には「クラック」と言う表面にひび割れが起こる状況になりやすいですから、掛けないでいてもらったほうがいいんですけどね。
癌の治療に効果があるとして有名な秋田の「玉川温泉」は強酸性の泉質で、phは1.2、アトピーにいいとも聞きますが酸性の高い食品(たとえばレモンの汁など)でもphは2.5ですからそれよりも酸性度が高いんですね。群馬の草津温泉や大分の塚原温泉も1.5〜2.0くらいの強酸性の泉質です。
強アルカリ性の温泉は長野の白馬八方温泉(ph11.3)や埼玉の都幾川温泉(ph11.3)、アルカリ性の温泉の多くは湯の状態がヌルヌルしていて美肌効果が高いといわれています。埼玉の都幾川温泉はなんでも日本一ヌルヌルなんだそうですが、白馬八方温泉は同じ数値でもスベスベといった感じとのことだから温泉もいろいろあるんですね。
店ではお渡しのときの説明で、温泉でのメガネの使用は避けてください、とお願いしています。泉質によるレンズのコーティングへの影響もあるんですが、金属枠やプラスチック枠の色艶が落ちたり白っぽくなったりすることがあるんですね。一度影響を受けたら元に戻らないので、その点十分注意していただきたいと思います。

温泉のphについては下記のHPを参考にしました。各地さまざまな泉質や効能が詳しく載っていて実践的です。牛乳のphは6・6とか、卵の白身はアルカリ性、黄身は酸性、混ぜたら中性とかっていう項目もあります。面白いですね〜

温泉って・・・pH値を測定したら http://phomaa.huu.cc/
                 http://phomaa.huu.cc/tpo%202008.htm



にほんブログ村 健康ブログへ 

アルファポリスの「エッセイ大賞」にエントリー中!ぜひぽちっとしてくださいませ!!!