murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

まずはプレフィッティング

まずは「プレフィッティング」のお話です。
メガネを選ぶ際には、最初にそのメガネの形が自分の顔にあっているかどうかから選んでいくほうが掛けやすいものになる、というのは昨日書かせていただきましたが、その目安になるのがプレフィッティングになると思います。これはレンズを入れる前に顔にかけてみて、大きさや目と目の間隔、黒目とレンズまでの間隔、こめかみや顔幅との間隔、意外と気がつかないのが鼻幅で、これはたいがいのフレームに記載されているんですがテンプルや鼻当てのある真ん中部分(ブリッジ)の内側に「54□18」と数字と記号が入っていたらボクシングシステムでレンズの横幅が54ミリで鼻幅は18ミリという意味なんですが、この鼻幅が自分の顔に対して広すぎると間が抜けた感じになってしまうし、狭すぎるといかにも窮屈なメガネをかけてる感じになってしまうんですね。それを狙ったデザインがあることも確かですが、できれば顔以外も映る鏡をつかって全体のバランスを見てから選んだほうがいいと思います。
プレフィッティングでは次の3点を確認します。「そり角」「傾斜角」「頂間距離」です。
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「そり角」 一般的には170〜180度の角度を保つようにする。しかし度数・使用目的・使用メガネとの関係など、個人差を考慮する必要があるので一概にはいえません。また、カーヴの強いフレーム(6カーヴまたは8カーヴ)に対してはレンズもカーヴのあるものを使用します。一般のカーヴを持ったレンズをそのままカーヴのあるフレームに入れることはできませんし、できたとしても見え方にいかなり影響します。
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「傾斜角」「頂間距離」 一般的には傾斜角は10〜15度ですが、度数・使用目的・使用メガネとの関係など個人差を考慮する必要があります。特に遠近両用レンズなどで傾斜がきついほうが手元への視点移動が楽などのケースがあります。頂間距離は瞳とレンズの間の距離ですが、これは12ミリに設定します。しかし、アッベ数の小さいレンズはこの距離を短くすると色収差が出にくくなりますし、乱視の強い方などは短くすることで揺れゆがみを少なく感じるようにできます。遠近両用レンズでは短くすることで視野が広く取れるようになりますが、手元の見え方には回旋を大きくしなくてはならなくなります。

フィッティングでの注意点は・・・
・メガネの上下位置が適切かどうか
・メガネの片上がりがないかどうか
・メガネの片寄りがないかどうか
・パットの当たりが適切であるかどうか
・テンプル(つる)の係りはこめかみの後ろで適切に曲がっているかどうか
・先セルの曲がりが適切かどうか
以上を確認していきます。

必ずしも一度のフィッティングで快適になるとは限りませんし、レンズが入ると顔にかかる重さが変わるのでレンズが入った時点でもう一度掛け心地の確認をしていきます。当然掛けていることで変形などが起こった場合にはその都度直していく必要があります。




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