murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

出来上がってからのフィッティング

メガネが出来上がってから、お渡しの際にもフィッティングをします。この際、プレフィッティングのときに細かい調整をしなかった場合にはプレフィッティングと同じように上下位置や片寄り等がないかどうかを見ます。
今度は実際にレンズが入っているので、鼻の部分にかかる重さがありますので、耳の掛かりをしっかりさせて鼻の当たりにのみ負担がかからないように注意します。そうしないと、鼻パットの当たっている部分だけ跡が残ってしまったり、痛く感じたりします。先日のことですが、メガネをかけると頭が痛くなるのでこめかみの上に引っ掛けるようにしていて鼻眼鏡になっていたお客様がいましたが、その方の鼻のこちらから見て正しいだろうと思われる位置からパットの長さ1個分下に鼻パットが突き刺さるように収まっていて、それでいてメガネがずり落ちるのを直して欲しいというご相談がありました。原因は顔幅よりも狭い横幅と耳の掛かりが正しくないために、こめかみをぎゅうっと押さえつけすぎる形になってしまっていた所為でした。なぜそうなったかというと、ずり落ちるのがいやでご自分でつるの変形をさせていった結果、テンプルの真ん中から内側に曲がっていって先セルの部分が耳たぶを押していたからだと思われます。全体的な型直しをして、こめかみの部分は極力当たらないように広げてから先セルを耳たぶの骨側頂点よりも若干後ろ側で曲げるようにします。当たり具合に関しては個人の好みがありますので、ゆるくしたほうがいい場合もきつくしたほうがいい場合もありますが、メガネの横幅が顔幅よりも小さい場合には、テンプルは真っ直ぐもしくは内側に入ってこめかみで反り返るよりも顔の丸みにそって湾曲していたほうがずり落ちは少なくなります。(図解あり)

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レンズの重さの程度にも寄りますが、メガネのかかる重さの配分は鼻が7、耳が3くらいになりますので、耳の掛かりがしっかりしていないと鼻にかかる負担が大きくなります。その解消のためテンプルの先のプラスチック部分(先セル)が「バランサー」と呼ばれる太めになっているものや、シリコンゴムでできている滑り止めタイプのものがあります。また必要であればシリコンカバーを後からつけることもできます。
フィッティングは一度で終わるものではありません。その場で掛けて「いいな」と思っても、2〜3時間たって痛くなった場所が出てくることもあります。それはすぐにはわかりませんので痛い・きつい等を感じた場合には再度フィッティングをしなおす必要があります。この手直しは当然のことなので、ご面倒でもメガネを作った店で相談していただければと思います。





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