murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

見えづらさ+使いづらさの軽減に調光レンズ

3月に入り、立て続けに網膜色素変性症のお客様に、HOYAのサンテックネオ http://www.hoya-suntech.jp/ という調光レンズをお買上頂きました。お1人はもう20年近く前からこの病気であり、さまざまなメガネを作っていただいていましたし、HOYAレチネックスという医療用前掛けレンズもつかっていただいてました。もうお1人は数年前から症状が出て、眼科の処方箋により東海光学の遮蔽眼鏡(医療用フィルターレンズ)http://www.tokaiopt.jp/lens/lens5s.php での前掛けを作っていただいたことがありました。両方とも通常のサングラスレンズよりも薄い色または明るい色であっても眩しいと感じる部分の波長光をカットし、色によってはコントラストを高める効果があります。
今回作っていただいたサンテックネオをいうレンズにはグレイとブラウンの2色があり、通常色はほぼ無色で、室内では日中だと紫外線の入り込み具合ですが10〜25%くらいの濃さに、室外では天気のいいときには90%近くまで着色します。発色のスピードはネオブラウンの場合理論上約90秒で最大の濃さに、退色は180秒でほぼ無色になります。しかし実際に使ってみると日中外出時の色は今の時期で約60%くらいの濃さになり、室内に入って30秒ほどで色が薄くなっているのを実感します。1分もしないうちに色の濃さは半減しますので、退色スピードも早いレンズだと思います。
網膜色素変性症というのは、眼の中で明るさを感じる組織である網膜に異常がある病気で、遺伝性が高いといわれていますがなかには原因の特定できないものもあるそうです。日本眼科学会 目の病気「網膜色素変性症」http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_shikiso.jsp 暗いところでものを見るのが難しくなったり、視野が狭くなるなどの症状があり、視力の低下が起こってくるそうです。症状を遅らせる方法としてサングラスの装用というのがあり、そのために上記のような医療用のカラーレンズも販売されています。
しかし、今まで使っていただいていた前掛けレンズや通常色のサングラスでは、「色の変化」がないために眩しさをよけるために濃い色にしたら日差しの強い日中しか使えないとか、コントラストを高めるために赤や黄色に近い色を使っていると見た目がいまひとつだったりするのがどうも不便だという話が相次いだんですね。室内と外で掛けかえるのが面倒とか、メガネを何本も持って出かけるのが大変とか、お話を聞いているとなるほどそうだなぁと思うことなんですね。そこでオススメしたのがこの「調光レンズ」でした。
色が濃くなくても十分問題ない室内では、退色の早いという点がこのレンズはとても使いやすいんじゃないかなぁと思うんですが、コントラストとなるとレチネックスイエローとかの方がいいのかもしれません。そこは今後使ってみていただいてどんな状況なのか、ぜひお聞きしていきたいと思っています。
今まで東海光学CCP400のグレイ系前掛けレンズを使っていた方には、新しく作った「サンテックネオグレイ」度つきタイプをお渡しのときに外に出て試していただきましたが、天候が悪い日でしたがすぐに色がついてくるのがわかってなかなか好評でした。視生活で快適に使っていただければいいなぁと思います。





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