murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

メガネをかけても近視は進みませんよ〜

「メガネをかけると近視が進む」と思ってる方はいまだに、本当に多いです。しかしこれは「近視とはいったいどういった状態であるのか」と「目の基本的構造と働き」を知ると間違いだとわかります。16日の「メガネは掛けるべきか?」http://d.hatena.ne.jp/k-hisari/20090316/1237211383 の日記でも書かせていただきましたが、近視と言う状態はメガネをかけたから度が進む、と言ったものではないですし、また近視である状態をほったらかしにしていいことはないと思います。逆に悪循環の発端を作ることになると言っても過言ではない、と考えます。
メガネをかけても度は進まない、と言うことの根拠は二つ。近視は網膜よりも手前に焦点があるということと、水晶体は前にしか調節しないということです。網膜よりも手前に焦点があるということは、遠くのものを見るために調節力を使って水晶体を厚くして焦点を前に持ってくる必要がないということです。(と言うかそれやっちゃうと余計に見えにくくなる)遠くのものをきちんと見るためには何らかの方法(メガネやコンタクトレンズなど)で網膜に届くように焦点を後ろに飛ばすこと、これが必要です。
また、眼の中にある水晶体はその厚さを今あるよりも厚くすることはできますが(記事カテゴリーの「遠視近視乱視」や「大人の目」を参照してください)薄くすることはできないので無調節状態よりも焦点を手前に持っていくことはできるけれど後ろに飛ばすことはできないんです。近視の方が目を細めて「目を凝らす」ということをするとよく見える状態になる、というのは焦点深度が深くなるのでその見ようとしているものだけははっきりするようになるんですが、そのおかげで目の中の緊張状態が高くなり負荷がかかります。すると疲れ目から進展して調節力不良が起こったり余計に負荷をかけないと思ったように見えないということになって行きます。これが悪循環の発端となってしまう、と言う理由です。
この二つを理解して、できるだけ目に負担を掛けないで良好な視力を得られるようにしていると、成長期の骨格変化による眼軸の延長によるものと近業が明らかに多い環境的要因による近視の進行以外の理由ではそれほど深刻に進まないものです。だから、「メガネをかけると近視が進む」というのは間違いなんです。
で、今日は15年ぶりにメガネを作りにきてくださったお客様がその「メガネをかけると近視が進む」と思っていたために車の運転以外では極力、テレビを見るときも見づらいなぁと思っていたけれどかけると近視が進むから我慢していた、と言う方で、このたび免許の更新がどうも心配だからときてくださったのですが、調べたら右は今までの4倍、左は2倍の度数が必要になってました(汗)
そりゃあ、ちゃんとメガネを使っていたら度が進まなかったとは言い切れません。メガネをかけていても、近視が進む方もいますしそれはどうなっていたかはわかりません。でも、この15年の間「見えづらいなぁ」と思った場面場面の目の疲れは、メガネをかけててもらってたら軽減できたとは思います。そう思うと、なんてもったいないことをしてたんだ、と思ってしまうんですね。
またきちんとした視力が得られているということは、視神経から脳にきちんとした情報が伝わっているということでもありますから、脳に良い刺激を与える・活性化させると言った面でも重要だと思います。
メガネをかけて見やすくなるのは脳にもいいことです!メガネも脳もきっちり使いましょう。




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