murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

揺れの少ない遠近両用レンズ

先日、現役時代に移動式のメガネ屋が会社にやってきてそのときに作った遠近両用メガネが当時はどうにも使いづらく、歳をとったら目に合うようになるだろうと思っていたところが久々に出してみたら物はゆがむし焦点は合わないし、掛けていると頭が痛くなってくる、ということでどうしたらいいのかと言うご相談にいらっしゃった方がいました。まずは現在の見え方の状況とどのくらい違うのかと調べてみたら、持参の遠近両用は若干の近視に+3.25Dの加入度数が入っているのに対し、現状は遠視度数に近視系の乱視が入ったミックス状態で加入は+2.75Dでよいと言う、必要度数が大幅に変化しているということがわかりました。
しかし問題はそればかりでなく、レンズの設計にもあったんですね。お持ちの遠近両用メガネを三色の平行に並んでいる蛍光灯に向けて透かすと、その蛍光灯の真ん中がぎゅーんと持ち上がって山のようになってゆがむんです。GPやP−1ウイングとかよりもすごくゆがんでるんでどこのメーカーのものかと隠しマークを探したんですが、ウチの店では取り扱ってないものでマークを見ただけではどこのものかわかりませんでした。
しかしこのゆがみがあるんじゃ、焦点が合わないどころか余計に見えづらい原因になってる可能性がありますね、とお話すると、遠近両用は慣れにくいから作成するメガネは「手元用のメガネでいい」と仰ってたんです。また普段はメガネはかけないからもったいない、と言うのが理由だったんですが実のところ乱視が−1.50Dも入るんで、本当は掛けられる程度に落としてでもいいから遠用のメガネ矯正は必要だとお話しました。テストレンズで作ってみましょうと提案したんですが、遠近両用のテスト用メガネは結局試してもらえなかったんです。
そのときは、じゃあ最初は手元用を作ってそのメガネで乱視に慣れたら遠く用を作る、と言う話になったんですが、フレームとレンズの種類を決めて一旦お帰りになった後、お電話がありました。私が説明した「揺れの少ない遠近両用レンズ」を試してみたい、ということでした。
使ったのはP−1シナジーとプレシオパワーでした。FDは遠視系であるためか、先の2つよりもいまひとつだったんです。どちらも揺れが少ない・手元が見やすい・焦点が探しやすい、と言ってもらえましたが、何よりも「今までの遠近両用とはぜんぜん違う」とすごく驚いてもらえました。まぁどちらも最新設計ですのでねぇ・・・
累進帯の長さが1ミリプレシオパワーのほうが短いんですね。そのためかこっちのほうが手元が探しやすいと言うことで作成はプレシオパワーでとなって、今日出来上がりをお渡ししたんですが、テストレンズのときよりもそのゆがみの少なさ・揺れの少なさは実感していただけましたし、乱視がばっちり入ってる度数で作ったんですがこのくらいの揺れ方なら慣れていけそうだ、と言ってもらえたので勧めてみてよかったなぁと思いました。
今まで遠近両用レンズは使えない、と思ってらっしゃる方にはぜひテストレンズで試してみることをオススメします。揺れが少ないレンズのほうが絶対に慣れやすいですよ。


プレシオパワーはニコンのレンズなんですが、現在その「ニコン」のHPで「ニコン 歴史発見!」http://www.nikon.co.jp/main/jpn/index.htm と言うフラッシュコンテンツが公開されています。写真レンズ「ニッコール」の誕生エピソードやカメラ「Fシリーズ」の話、半導体開発のこと、デジタル一眼レフ開発秘話などがクイズやゲームを交えて楽しめるコンテンツで結構面白いです。壁紙プレゼントなんかもあるんで興味のある方はぜひ!




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