murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

シーマックスに決めていただいたお客様

先日、ガラスレンズのS−5.00Dと言う度数が両方に入っているメガネを使っているお客様(女性)が来店され、1ヵ月後に免許の書き換えがあるけれどこの見え方は心配だ、と言う相談をされました。
調べてみるとそのときの体調等もあるんでしょうが、0.7の視力を出すことが出来なかったことと、レッドグリーンテストが安定しないという点が気になったので、眼科での診察をお願いすることになったんですね。年齢はまだ50歳代なんですが、早い方だと白内障などの目の病気の心配もしなくちゃいけない年代に入るし、何よりレッドグリーンテストの反応が安定しないと言うのはなんかあるってことですので、用心しなきゃいけないというのもあります。それと、店で必要な度数を調べたときには今使っている度数の倍くらいのメガネ度数じゃないとまともに0.6も出なかった、と言うのも気になるところでした。乱視が入ると結構視力が出てくるんですが、慣れていない見え方になるのでギャップが激しくてかけていられない、と言うのもありましたから、どの程度なら目に負担をかけないで視力が出せるのか、そこも調べてほしいところでした。
数日たって、眼科の処方箋をお持ちいただいたんですが度数が12段階も近視が強く、乱視は−1.50Dはいったものが処方されていました。ご本人に確認すると免許が通るようにするには最低でも0.8は必要だということと、眼の病気はすぐに治療をする必要はないけど白内障の心配はあること、視力に関しては度の足りない状況が長く続いたために眼の反応が悪くなっている所為で出にくい状況だというのですね。なのでその訓練の為にもこのくらいの度数は必要だということでしたが、うーん、これはなかなか大変な度数変化だなぁと私も思いました。
メガネに慣れていただくにも、慣れやすい限度があると思うんですね。人それぞれそのなれ易さには違いがあるだろうけれど、大人になってから乱視が−1.50Dしかも縦方向に入ってくるのは抵抗があると思いました。今までと同じガラスレンズでと言うご希望があったんですが、厚みよりも重さの方が倍くらいになることと、この乱視をラクに慣れていただくには両面非球面レンズの方がいいと判断させていただいて、ニコンのシーマックスがいいです、とまずお話しました。
最初は私が接客していなかったんで、非球面レンズの1.60一般クラスのでHOYA・アサヒオプチカル・ニコンと説明していたようなんですが、この場合にはまず視力が出やすいことと慣れること、乱視の影響が最小限ですむこと(乱視が入ったメガネは慣れないうちは揺れゆがみを感じることが多くて、その所為で掛け慣れない=掛けられないになるパターンが結構あります)が必要ですから、8軸補正のシーマックス1.67が絶対いいと思ったんですね。このレンズは眼科さんでも評判がいいそうで、値段は高いですがそれだけの仕事はしてくれるレンズなんです。
本日そのメガネをお渡ししたんですが、お客様も驚くくらい普通にかけて物を見る事ができたようです。度は強くなってますから手元や近くのものは今までよりもなんだか小さく見えてそれは違和感に感じるとの事でしたが、遠く用と近く用の必要度数が全く違うのでそれはありえることです。立って歩いてみてもらってもなんのぐらつきもなく、ただ「はっきり見える」と言う印象で、このまま掛けて帰る、と仰って事実新しいメガネを掛けてお帰りになりました。
でもしばらくの間は度数が変わったことに慣れる期間は必要だと思うので、例えば段差のあるところは気をつけていただくようお願いしましたが、その心配も少ないようです。やはり単焦点のメガネだからレンズはなんでもいい、というわけではないんだなと実感しました。