murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

度数差のある方のメガネ

なんとも不可解(といってしまっては〜と言うところですが)なメガネを今日は作りました。
10年前に眼科で「あなたの右目は視力が0です」と診断されて、かけられる程度に度数を合わせたメガネを処方されて、その後ずっと右目は視力は出ないんだと思っていたという方の測定をさせていただいたんですが、視力が出るんですよねぇ・・・・・バッチリ1.2とは行きませんでしたが、右は0.5左は0.7両眼で0.9まで出ました。しかし問題はあって、右目は中程度の近視(−4.50Dくらい)なんですが左はミックスなんですね。S+1.00DC−1.25Dで、右目の度数がそれまでかけてたメガネの3倍ほどの度数になっているので正直なところ「これはかけて歩けないなー」と思ったんです。度の差が大きすぎるし、そうでなくても3倍の度数にいきなりなれるのは難しいですから。
しかししかし、かけて普通にいるけるし、周りははっきり見えるし目も痛くならないし何より物の輪郭がはっきりするので今までよりも歩いていて怖くない、というのです。
うーん、何が起こっているんだろう(汗)
10年前の先生の診断の時には、もしかしたら静脈閉塞が起こってたりしたのかとか、眼底出血が起こってたりとか(でも、そうだったら視力は自然に回復しないですよね?)極度のストレスで視神経に異常が出てたのとか、いろいろ考えたんですがお客さま自体に思い当たるところはないし身体のほうも血圧に異常があるとか糖尿病の気があるとか、そういった問題はないと言うことなんですよね。
うーんうーん、なんだったんでしょうね?
当時は市役所で障害者認定を受けて白い杖をつかないといけないかも、と眼科で言われてショックだった、と仰っていたんですけど、0.9まで視力が出ればそんな心配はないですから大丈夫ですよ〜とお話しました。
ご希望の遠近両用メガネが作れるか、に対しては右目がいい度数の近視であることや左右差があることからだと思うんですが、ニコンのプレシオパワーとHOYAFD、セイコーP−1シナジーと各メーカー一番使いやすいと思われるものを入れてみたんですがなかなか手元に焦点を合わせることが出来なかったので、これは今回のメガネにしっかり慣れていただいてから考えましょうということになりました。
しかししつこいですが、何がよくて視力が回復したんでしょう?60歳代の女性のお客様だったんですが、右目が見えないのはそれはそれで仕方がないわね〜と思うことにしてからは周りにも「自分の右目は見えないのよ」と話していたんだと言ってらしたんですよね、明るい感じで。いまだから笑って言えるのかもですが、気持ちの部分がプラスしたともいえるのかなぁと感じました。