呼び方の違いでこうも違う！こと
お昼のテレビ番組を見ていたときのこと、スタイルのいい女性タレントが「３０まではババシャツは着ない」というのがやせ我慢だと話していたんです。すっごい寒がりなのに、その響きに抵抗があってババシャツは着たくない、というんですがでも「ヒートテック」は何枚も持ってて着ている、というんですね（笑）他の出演者も股引きははかないけどヒートテックは穿いてるとか、かつらはなんか恥ずかしいイメージがあるけどウィッグはかっこいいとか、言われてみればそのとおりだよなぁと思うことがたくさん出てきました。そのなかで司会の○堺さんから「老眼鏡はいやだけどリーディンググラスなら掛ける」と言う一言があったんですね。
なるほど、と思ったと同時にこうやって広く世間的に知られている番組であっさり話題になると言うことは、世間一般的にもそうなんだしそのとおりだということで肯定された思いの方もいると思うんですよ。なんだやっぱり老眼鏡はやだなと誰でも思ってるんじゃないか、でもってリーディンググラスってのは同じ意味でもこっちの方がいいよね、って感じで。
これを呼び方の違いだけ、と思ってちゃいけないんです。人の印象が見た目９割と同じように、物の印象はその名前でかなり左右されると思いますから、お客様が「字が見えにくい」と言ってきたからってすぐに「老眼鏡ですね」と言ってしまっては、物の印象ばかりでなく商品を勧めているこちらの印象までマイナスになってしまうときがある。そうなんです、お客様は時にわがままですから（笑）自分が字が見えにくいというのがイコール老眼である、と決め付けられたくないこともあるんだということを頭においていないといけない。
そういったことをふまえた上で、「あのテレビ番組で○堺さんがこういってましたよねー」と話題に出来れば、垣根を一つ越えられると思うんですよね。老眼鏡ばかりでなく、これは遠視と言う一言にも遠近両用と言う一言にもつながると思うんです。（そうであれば乱視も近視も入るんですが）
自分も累進レンズを使うようになって、近くのものを見るときはメガネを外すことが増えてきて「老眼」であるということを切に思うようになりました。誰しもなりたいものではないけれど、誰だってやってくることなんですこしでも「すんなり」と入って行きたいものですよね。
