発想の転換

店は宝飾・時計などとの兼業店なので、細かい作業の仕事などは私に回ってくることがあります。今回はネックレスの糸替え、アメジストのネックレスの糸が切れてしまったので繋いで欲しい、あす旅行に出かけるので出来れば1〜２時間以内に何とかして、という急なご要望で、当然ながら修理屋さんに出している時間もないので店頭でやりますということになって「これやってね」と回ってきました。
なんですが。
全部繋いでみると３３センチくらいしかありません。金具を入れても３４センチに少し足りないくらい、実際必要な長さは４０センチで、そのくらいでないと丸襟のラインにきれいに沿ってくれません（汗）商品を預かった人がはずれた球は全部拾ったというのを信じて、預かった珠を並べた長さの確認をしないで出来上がりだけを確認していたので、実際にステンレス糸を通してから「おわぁ」と驚くことになってしまいました。参ったなぁ。
ところで、このお客様は秋色の洋服に合わせて琥珀のネックレスを新しくご購入いただいていました。年配の方ですが、なかなかオシャレな装いをされる方で、なんていうのかなぁ・・・オシャレに年季が入ってるというのかな、こんな風に年齢を重ねられるといいなぁと思う感じの方です。で、この琥珀のネックレスは４センチほど長いので珠を５個取ることになっていました。
でもこんなの５個外してもねぇ・・・・・何にも使えないわねぇ、と言っていたところにアメジストは長さが足りないってのが重なったんで、これって使えるんじゃない？入れちゃったらいいんじゃない？と、足りない分のアメジストは大きさを合わせて取り寄せしましょうと言っている横から口を出させてもらっちゃいました。
言った分はちゃんと仕事させていただきますよ（笑）紫とあめ色だと色が寂しいのでぺリドットで出来たビーズを入れ込んで、ぜんぜん違うネックレスを作っちゃいました。しかし、出来上がりは我ながらいい感じかも、と思ってますが、どうでしょうか？