murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

デスクワーク用の遠近両用メガネ

今回の「はじめての遠近両用メガネレンズ」ではニコンのファーストステップ・アイと言うレンズのみを対象にさせていただいているのですが、今日は85歳で以前遠近両用メガネも使ったことがあるけれどいまひとつ慣れなかったと言う方が「会議や集会で手元と壇上の論者が見えるようにしたい」といってこのセールのレンズが使えるかどうかご相談にいらっしゃいました。
普段は色の変わる単焦点ノメガネを使っていて、老眼鏡も持ち歩いているとのことですが会合でいちいちメガネをかけかえないといけないのを何とかしたい、というのです。以前使っていた遠近両用メガネは白内障手術前に作ったもので、年数もかなりたっているので度数ばかりでなく設計も揺れゆがみの大きなタイプだったようで、掛けて車の運転が出来なかった、と仰るのですね。ここ3〜5年の間の遠近両用レンズの進化は目覚しいものがあるのですが、その前のは15年以上前、中には17年や19年前の設計をそのまま使っている状況が多く、揺れやゆがみに対しても、今考えると累進帯を長くすることで対応していた、と言う感が強いんです。
それに比べると最新のレンズでは累進帯10ミリ11ミリは当たり前になってきています。累進帯が短いと目線の上げ下げが少なくてすむといった利点があるし、その分フレーム自体天地幅が狭いものを使うことが出来ます。天地幅が狭いと「メガネ」の上下の限界がすぐにわかりますから無駄な動きをしなくてすむ、といったことにもつながります。しかしそのためには横揺れをどれだけ抑えられるかが重要ポイントだったんですが、それも足元がおぼつかなくなるようなゆがみの出るレンズは本当になくなってきました。
今日のお客様は眼内レンズをいれてらっしゃるので加入度数は3.00Dとなりましたが、それでも歩いてみて違和感が少ないと言っていただけました。しばらく遠近両用はつかってなかったと言っていたのでどうかなーと思ったのですが、顔をふっと上げても横のぼやけは感じないと言うので視野的にも問題ないと思います。
デスクワーク専用と言う形でお作りしましたが、慣れてくると掛けっぱなしでもいいんじゃないかなぁと思うのですが、次回出来上がりをお渡ししたときにまたお話してみようと思います。