murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

「白内障って目薬で治んないの?」

白内障って、目薬で治んないの?」
眼科で白内障だといわれ、1日に何回か(1日朝晩2回と言う人もいれば、4回を等間隔に、と言う人もいます。人によって処方が違うんだと思いますし、目薬の種類が何種類かあるんですよね)目薬をさすようにといわれたと仰る方からよく聞かれる質問です。結論から言えば、一旦水晶体に濁りが確認され白内障だという診断をされた目の状態は、薬によって「水晶体の濁りを遅らせる(症状の進行を遅らせる)」ことは出来ますがそれによって濁りがなくなるとか低下した視力が改善するとかといったことはありません。残念ですが、早期に発見できて予防用に視力の確保が出来ている状態を維持する、と言う以外目薬での効果は期待できないと思います。
午前中にいらっしゃった女性のお客様は、以前通っていた眼科の先生が今現在どんな状態でどんな治療をしているのかを全く教えてくれなかったので、受付で「目薬をずっとさしているけれど全然良くならない」と訴えたそうです。すると「白内障だからそれは当然」といった対応をされ、何の説明もなしにいたのに当然だ(しかも先生ではなく受付の看護師さんに)といわれるのはおかしいと思って病院を変えたのだそうですが、駅前の眼科では白内障であることと進行を遅らせる為の目薬だという説明があって、定期的に状態のチェックをして変わりないですね、と言われて同じ薬を貰ってくるので、やっぱり『何で治らないんだろう』と思っていたというんですね。白内障と言うものがいったいどんな状態になるものであるのか、その方の状態ばかりでなく一般的な状況を説明していかないといけないのかなぁと思います。

参考HP
参天製薬 白内障の症状と治療 http://www.santen.co.jp/health/hakunai.shtml
日本眼科学会 目の病気:白内障 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/suisho_hakunai.jsp

上記のHPを見ると白内障の原因・成り立ちからその進行状況によっての治療方法が詳しく載っているので勉強になるなぁと思ってるんですが、眼科での説明で聞けなかったなぁと思うことをウチの店で聞いていかれる方もいらっしゃるのでそういうときの参考にさせていただいてます。私は眼科医ではないので専門的なことはわかりませんが、一般的なことも間違えるわけに行きませんのでそういうときにホント助かります。
ただ、医学用語などの専門用語が混じってくるとなかなか伝わらないことがありますので(私もわかんない言葉ばっかりですが/汗)白内障って目がどんな状態になっているのか、そういうのは「窓ガラス」に置き換えて説明したりしますね。
「窓ガラス」はきれいになっているときは窓の向こうがすっきり見えて何の問題もないんですが、掃除をしないでいるとどんどん曇ってきます。雨風の汚れもあるだろうし、埃がついてしまう場合だってあります。そうして曇ってくると窓の向こうはすっきりと見ることが出来ません。なんだかぼんやりして、輪郭だけが見えるようになってしまうなんてことになってしまいますが、そういった状態には前の日まですっきりしていたのが突然見えにくくなるまで曇る、なんてことにはなりませんね。毎日少しずつ、なんとなく見通しが悪くなっていって見えてるうちはいいか、と思っていると気がついたら擦りガラスみたいになっていた、なんてことになってしまいます。
家のガラス窓ならそうなる前に掃除すればいいんですが、眼の中の水晶体は何らかの影響を受けて濁りはじめると、よくはならなくてどんどんにごっていくほうにしか進みません。なので濁りの進行を遅らせるか、最終的には眼内レンズを入れるという手術が治療法になります。
どの段階で手術をするのか、はそれこそご本人がどのくらいの曇り方(見えづらさ加減)で自分が不自由と感じるのかにかかっています。目安としてはメガネ等で矯正しても免許の適正視力である0.7が出なくなったら、ですが車の運転をされない方だともうちょっと進んでから、と言う方もいます。ただし白内障の症状である「グレア」(光をまぶしく感じる)が耐えられなくなっていたら早いうちに、と言う場合もあります。
いずれにしろ、白内障だと診断されたら、また40歳以降に目に異常を感じたら、眼科できっちり診ていただくことをオススメします。




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