murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

メガネをかけたくないという遠視の方

遠方視のための遠視のメガネが必要にもかかわらず、メガネはかけたくないという遠視の方はたくさんいらっしゃいます。普段目の中の調節力を酷使して遠くを見ているのである程度軽度の遠視であれば遠方視の際のものの見え方にまったく不自由しないと言うのは何度も書かせていただきました。またそれが目にとって「いいこと」ではなくて結果的に疲れ目の原因になることも書かせていただきましたが、ここで書いてることをそのまま説明させていただいても、やっぱり遠くを見るのには不自由しないからメガネは要らないわ、と言われてしまうことがかなりの確率であります。
うーん・・・仕方ないかなぁ、とは思うのですが、では日頃目が疲れやすくないですかとかテレビ見てる時間が長く持たないんじゃないですかとか、可能性の高そうなことをお聞きすると「その通りだ」と返事を頂くので何とかしてあげられないかなとも思うんですね。
今日のお客様は手元の見え方が不自由で、と言うご相談でした。いつもは出来合いの老眼鏡を掛けていてそれでも十分よく見えるのだけれど字を長く読んでると疲れるし、そのことを内科のお医者様に相談したらあなたはそういう性質をしているので何でも休み休みやりなさい、と言われたのだと仰るんですね。年のせいだから何でも見えにくい、と言うのですが実際は弱い遠視が両眼にあって、普段の生活ではそれこそ調節力を駆使して普通に問題なく見えているのだけれどその調節力を使っている分疲れやすかったりピントがすぐに合わせられなかったりしているということがわかったんです。
しかし、遠方視用のメガネのの必要性はわかっていただけませんでした。まぁ、いきなり「遠く用のメガネも必要ですよ」といわれても私の話を信用するしないもあるし、切実に必要を感じていないというのもあると思いますから、なぜそれが必要なのかだけお話して今回は手元用をきっちり作らせて貰いました。近業距離は40センチにあわせたんですが、わりと遠視の方は顔から離して腕を伸ばし気味の距離に設定することが多いです。これはもともと近い距離を見るのが得意ではない目の性質から来てるのかもとも思いますが、40歳代前半あたりからだんだん焦点を遠くにしてきたと言う「癖」もあるかと思います。
右目には+0.75Dの遠視が、左目には+0.75Dと乱視が必要な状況で、その補正も入れ込んでから手元用を作ったので今までよりはだいぶ目が楽になるはずです。これを機に、ご自分の目に対してもっと興味を持ってほしいなと思いますね。