murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

近方視用メガネの度数は強いほうがいいのか弱いほうがいいのか

今朝ツイッターでご質問を頂きました。内容は、リーディンググラスを作るときには矯正は強めがいいのか揺るめがいいのかというものでした。
メガネを作る際にはそれが遠方視用であれ近方視用であれ、遠近両用でも中近でも近近でも、とにかく基本となるのが遠方視の適正な矯正視力を出すために必要なのはいったいどんな度数なのか、なのでまずはそこからお話させていただきました。またなぜこれが必要なのか、ですが、これは家を建てるときなら土台となる基礎工事がしっかりしていないと堅牢で長持ちする家が建たないのと同じで、この基本データがしっかりしていないと結果的に見やすい・使いやすいメガネが出来上がらないからです。しかもこれが一生変わらずにいるというわけではなく、成長から来る変化や年齢的なものや環境的なもの、外傷的なものによって微妙に変化することがあるのでどんなメガネを作るときでもできればその都度遠方視力の確認をしていくことをお勧めしています。
遠方視力に必要な度数が遠視ならば、矯正視力は適正な範囲の最強度で設定します。たとえばレッドグリーンテストをやってみて、濃くはっきり見えているのが緑ならまだ矯正度数が足りないことがすぐわかりますが、矯正が足りて赤がはっきり見えていてなおかつ最良の視力が得られている範囲が、ぎりぎり赤がきれいになったところから度数1段または2段上でもいい場合があるときには一番強めの度数を選ぶということです。近視の場合は逆に、最弱度で設定します。近視はレッドグリーンテストをやってみると赤のほうが先にはっきり見えてきて、矯正度数を強めて行くと緑のほうがはっきりしてくるのですが、その時点まで来ると「過矯正」といって度が強すぎるという状態になってしまいます。それより手前の赤が見えている範囲で最良の視力が得られる最も弱い度数を選ぶというのが近視の矯正です。
こうやって遠方視力の設定をした上で、近方視したい距離がどこであるのか対象物の大きさはどのくらいなのか、見たい範囲はどのくらいなのか、で加入度数が違ってきます。参考にしたいのは「年齢別距離別加入度数表」というもので、年齢別に距離と加入度数の関係がわかるようになっています。ただしこれはあくまでも参考値なので、この年齢だとこのくらい入ってるといいかもだけど、近いところならもしかしたら微妙に強いほうがいいかもとか広く見たいから弱いほうがいいのかなとかっていうのは、やっぱり試してもらわないと決定できないんです。
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こちらは年齢別の調節力(平均的な値)調節力が必要加入度数を上回っていると手元に焦点を寄せるのにメガネの力は要らないよ、と単純になりそうなんですが、ここに遠方視力が加わってくるのでそうも行かない。特に遠視の方は。
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ひとつ言えるのは、距離は3センチでも変わるとそれは焦点距離が変わったということになるので必要度数もおのずと変わるということなんですね。また図録のようなものを見るのと文庫本を見る、読むというのでは同じ「手元でものを見る」という行為でも大きな違いがあると思います。辞書のような小さな字ならなおさら、見えにくいですから強めの度数が必要になってきます。あまり強すぎると細かい字は見えがいいけど新聞の大きな見出しは見えづらいとか、意外なこともありますのでできれば納得の行くまでテストをしていただくことをお勧めします。
私も遠近両用レンズを使うようになって1年半経ちますが、やっぱりどんどん自分の思うような見え方ではないなーと感じるようになって来ました。近頃では手元はメガネをはずせばいいや、と思ってたのが乱視の影響かなかなか焦点がすっきり合ってくれなくなってきました(汗)うーん、今度は手元専用を作るかーなんて考えているところです(まだ早いと思うんだけどなーーーーーーーー!)




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