murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

遠近両用メガネを新しく作るご相談

今までHOYAGPレンズを使っていた女性の方から、度数の見直しと新しいフレームでメガネを作りたい、と言うご相談を受けました。遠方視にS−2.00Dくらい必要で乱視もある方で、遠近両用メガネを使っていても手元はメガネを外してみていたのが最近になって近用部分でよく見えるようになってきて、そのうち遠くの見え方がなんとなくおかしい、と思うようになってきた、と仰るんですね。
データを調べてみると以前お作りいただいてから5年経過していて、もしかしたら近視の度数も足りないんじゃないか、ということで早速見え方をお調べしました。結果は近視乱視ともに2段階落としても1.2の視標が見えるという状態で、レッドグリーンテストでも今までと同じ度数ではバッチリ緑の方が見やすいという返事でしたので、過矯正だったために見え方が変だった、ということです。
近視の方の場合年齢が上がってくるとこういった状態はよくあることなんですが、すべての人に起こることではないのと、今までよりも弱い度数で視力が得られる場合はそれまでの見え方の感覚と違ってしまうので1.2が出ていても「よく見えない」と感じることがあるので注意が必要です。これは刺激が少なくなった為に、刺激が強い部分で感じていたくっきり感が弱まった為じゃないかと考えますが、ではそれまでと同じ強い度数のほうがいいかと言うとそれは違います。近視で度数が強すぎると本来使わなくてもいい調節力を使って網膜上に焦点をあわせようとしますから目が疲れる原因になります。遠視の方で度数矯正が足りなくて調節力を使ってものを見ていると目が疲れやすいというのと同じ状態ですね。
遠用度数を今までよりも弱めにできた為に、手元の加入度数は今までと同じでも2段階強い手元用の度数に設定できるというメガネを作ることになったのですが、今度はレンズを選ぶ段階で「今までよりも新聞が読みやすいものがいい」と言うご希望をお聞きしました。GPの設計では見ているまん前はくっきりするんですが、見えている周辺部の見え方は真ん中よりも若干強く感じているのかもしれませんから(単焦点でいうところの球面レンズと同じ状態)そこが視界を狭くする要因と考えられます。それに最新の設計とはやはりかなりの違いがありますので、いろいろ試してもらって一番感じのいいのを選んでもらうことにしました。
テストレンズは加入度数2.75DをP−1ウイングの累進帯14mmから始まって、P−1リガード→サミットプロ→サミットプレミアム→P−1シナジー→FD→プレシオパワーの順に掛けてもらいました。セイコー系のレンズは全て「いいんだけど物足りない」ということでしたのでまず除外、サミットプロはGPとあまり視界が変わらないということで除外しました。手元の視界を見ただけではプレシオパワーが一番よかったのですが、遠方視をしたときに焦点がすぐに定まらないということでこれも除外、FDかサミットプレミアムか、と言うことになったのですがこのふたつの印象の違いは横幅よりも縦幅だとお客様は仰ってました。横幅はたいして変わりないけど、縦に視線を移したときにFDの方が早くピントが合うような気がする、と言うのです。
ではFDに、と思ったんですが値段もこのレンズは高いんで、最終的に選んでいただいたのはサミットプレミアムでした。このレンズの価格差はウチの店では1組1万円以上あるので、いくら見え方を重視したいといってもうーん、と考えるかもしれません。
でも、私もプレミアム使ってますけどなかなか揺れも少ないし使いやすいと思います。それにGPからのランクアップだと、FDよりもスムーズに行くかもです。ぜひ次のレンズ交換の時にはハイグレードなものを、とオススメしときました。




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