murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

緑内障の方が来店されて

最初、来店されてすぐにメガネのレンズを直して欲しいと仰ったときのお話ではその話は出なかったのですが、さてメガネのレンズの度数や種類(使ってらっしゃったのは遠近両用レンズでした)をどうするかという話になってせっかく作るんだからちゃんと調べましょうか、といって検眼室に入ってから、「実は」とお話されました。3年ほど前から緑内障で定期的に眼科に行って診察してもらっていること、今日も眼科に行ってきてその帰りに「眼科では目の状態に変化はありませんよ」といわれたのでメガネを作ろうと思って来店されたこと、それとご自分ではものの見え方に「どうも最近はっきりしない」という不満を持っていること。
うーん、まず緑内障というところで気にはなったんですが、今現在の見え方の状態を確認させていただかないことには話が進まないので、一応視力の測定をさせていただきました。オートレフラクトメーターでデータを取ったときには結構綺麗にデータが出てきたんで何とかなるかなと思ったんですが、他覚的検査をさせていただいてる最中、特にレッドグリーンテストのときに色が良くわからないという返事が来ていて、どうも心配だなぁと思っていたら結局視力の確認は両眼で0.1という状態で、現在使用中のメガネでの見え方と比べてもほとんど大差がなかったんですね。
データとして出てきたのは近視のS−5.00Dに乱視が−0.50D180度、強めの近視というところですが、よくよく聞いて見ると「見えにくい」というのは新聞の字で、大見出しはいいけれど細かい記事内容のところは見えないのがイライラして読むのがいやになっていると仰るんですね。データ自体に3.00Dを加入してみても、両眼での遠方視力が0.1までですから手元の視力もだいたい0.1まで止まりで軽くひじを曲げた距離で2センチ角くらいのものが一番見やすく、それよりも小さくなるとメガネを外しても見づらいとのことなんです。
ここで、緑内障のことを少しお話させていただきました。眼科でどういった種類の緑内障だとお聞きになっているのかがわからなかったので、ごく一般的なことしか言いませんでしたが、緑内障というのは、たとえば白内障なら水晶体に濁ってくる部分が出てきて網膜まで光を通しにくくなるから見えにくくなる=その一般的な対処方法は眼内レンズという水晶体の変わりの人工眼内レンズを入れることで状況を改善することが出来る、と言うのとは違い、網膜の後ろの視神経という目に入ってきた情報を脳まで伝えるために必要な場所に何らかの障害が起きている(圧迫を受けて神経が痛む)ために正しい信号が脳に送られずに「見える」という反応が悪くなっている、ということなので、目の前のレンズを換えたとしても期待したほどの視力は望めないかもしれないということと、眼科で「今までと状況の変化はない」ということを言われたとのことなので、先生が今までの目の状況を把握してらっしゃるでしょうから、もし見え方が改善するとしたらどんな度数が望ましいのか眼科で相談して欲しいということです。
ところでいつも今日のような状況になると思うんですが、眼科は目を調べてもらうところでメガネ屋はメガネを作るところ、と分けて考えていらっしゃる方がとても多いということです。それは決して間違っていないんですが、眼科で定期的に取ってあるデータというのはメガネ屋にはないもので特に緑内障となるとそれが重要だったりするんですね。
今日は度数を変えても見え方に変化がないことを確認したうえで、もし作るなら手元専用のメガネを作ったほうがいいこと(遠近両用レンズで加入度数を上げるよりも広い手元の視界が得られるため)、眼科の先生に度数を変えたほうがいいかどうかの確認をして欲しいことをお話しました。期待通りのメガネを作ってあげることが出来ればよかったんですが、どうもそれは出来ないと判断させていただいたからです。
緑内障については今までも日記を書かせていただいてます。よろしかったらご参考になさってください。<http://d.hatena.ne.jp/k-hisari/20080719/1216447711



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