murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

耳の力と聞こえ

店で補聴器を取り扱っているので、「耳の力」とか「聴力スペシャル」だなんていう番組があるとやはり気になってしまうんですね。今夜の「近未来×予測テレビ ジキル&ハイド」http://asahi.co.jp/kinmirai/ ではこの耳の力に注目して「聴覚の驚異!あなたの耳の潜在能力はまだ眠っているSP」と題して耳の持つさまざまな能力を明らかにしていったのだけれど、自分でも思ってもいなかったすごい「力」が私にもあるんだなぁと思ってみていました。
それを感じたのは「ヘシュル回」という脳の一部分の能力の活性度チェックをしていたときで、4人がいっぺんにしゃべるのを聞いてそのうちの一人の声を聞き分けられるか、というものだったんですがこれが一回で聞き分けられたんですね。なんかその人の声だけが浮き出てきているような感じで聞こえてきたんですが、それが超難易度ということで「おー」と我ながら思ったんです(笑)このチェックは番組HPの本日の回(1月25日放送分)に問題編と回答編が載っているので、試してみるといいかもですよ。
この「ヘシュル回」というのは「側頭葉に位置する聴覚野の一部分。聴覚経路をコントロールし、たくさんの音の中から特定の音だけを抽出して捉える“音への集中力”を高める役割を持つ。」とのことで、この能力は加齢とともに劣ってくるというのですが、鍛えることができるというのでこれからは注意して言葉や音を聞いていこうと思いました。その鍛え方とは特別なことではなく、日常の中で音楽でも人の声でも、自分の今聞いている音を注意深く聞こうとすること、雑踏の中で隣の人の声は聞き分けられるなどというときには自然とこの「ヘシュル回」を使っているそうですが、そういった機会を増やしていくことで脳が活性化して鍛えることになるのだそう。何事も刺激なんだなぁと思いました。
この番組を見ていて、先日朝日新聞のオンラインサイト「アスパラクラブhttp://aspara.asahi.com/ で読んだ「田辺功の医療よもやま話」の中の「補聴器でよく聞こえない」を思い出しました。このアスパラクラブは無料登録の会員になると中のコンテンツが全部読めるんで、興味のある方はぜひとお勧めしますが、結構この方のコラムや医療関係のコラムは参考になっています。
この「補聴器でよく聞こえない」と相談されているのは86歳の女性の方で、5〜6年前から補聴器を使っているけれどなかなか思い通りに行かないらしく、1対1では話が良く聞こえるけれどテレビの音が聞こえずらかったり講演会や趣味のサークル等で他のみんなと同じように聞きたいのに聞こえない、という不満がある、という内容だったんですね。音の聞き分け、というところでこの「ヘシュル回」という部分のことなのかなぁと思ったんですが、このコラムの中では補聴器は音の増幅器なので、雑音の多くなる映画館や講演会、人の多い会議などでは聞き取りにくくなるのは残念ながら当たり前なので、そのための支援装置(代表的なのが磁気ループといって欧米では人の集まる会場の多くに磁気を発生する装置が備え付けられている。それを専用の受信機、シーメンスではTコイルという表示で内蔵されているかどうかがわかるようになっている)があると補聴器の働きをカバーしてくれて良くなるという話が載っています。
しかし、最近の補聴器の性能の発達は目を見張るものがあって、耳に直接音が入るようにレシーバーからマイクコードが耳栓の中を通っているものがあったり、テレビの音を補聴器そのものがワイヤレスで受信するものがあったり、デジタル補聴器では「ヘシュル回」の能力を補うように聞きたい音を瞬時の判断して増幅させるプログラムもあったりします。
また補聴器は片方だけ使うよりもやはり両方の耳に装着して使ったほうが全体の聞こえが上がったりしますので、自分がそのようなご相談を受けたときにはそういった部分も考えていかないといけないなぁと思ったんですね。また補聴器は小さい道具ですので、もっと大きくないと扱いにくいという方もいますから、遠聴支援機(みみ太郎 http://www.mimitarou.com/ 10日間貸し出し試聴ができます)という補聴器とはまた違った道具もあるので、いろんなパターンでいろんな方法があるというのを覚えていかないといけないなぁとも思うのです。
しかし、耳というのはすごい能力を持っているんだなぁと改めて感心しました。そういえば以前、音響の医学的治療効果の研究をしているという人から「カクテルパーティー効果」というものを聞いたんですが、これは音の聞こえと心理的認識の関係がいかに蜜であるかというものを表すもので、こういったことの研究が補聴器にも活かされているんでしょうね。

近未来×予測テレビ ジキル&ハイド http://asahi.co.jp/kinmirai/ 
アスパラクラブ http://aspara.asahi.com/
シーメンス補聴器 http://www.siemens-hi.co.jp/index.php
みみ太郎 http://www.mimitarou.com/
音の豆知識 http://www.toa.co.jp/otokukan/otomame/1-1.htm


にほんブログ村 健康ブログへ