murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

耳と目の不思議「音韻修復効果」

最初はクイズ(?)です。これはなんと書いてあるでしょう?
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答えは一番最後に載せますね。


今朝のTBSテレビ「週間!健康カレンダー カラダのキモチ」http://hicbc.com/tv/karada/ では耳と音の関係大調査と題して耳の聞こえのメカニズムをいろいろと解説してくれていました。(番組アーカイブには15日午後3時段階ではこの番組内容は出てきてません)なかなか面白い内容で、よく漫画やお笑い番組のテロップなんかで出てくる「シーン」という場面表現の音は、実際に「音」なのかどうかということから解説に入っていったのだけれど、答えから言うとこの「シーン」は耳自体が出している「音」なんだそうです。
音が聞こえるということのメカニズムは、外耳道を通った「音」が鼓膜を通り蝸牛というカタツムリの殻のような形をした部分にはいって電気信号に変わり、聴神経へと伝わってはじめて「聞こえる」と言う状態になります。その「蝸牛」の中に細い感覚細胞(外有毛細胞)がびっしり並んでいるんですが、これが高音を感知する短いものからだんだんと奥に向かって低音を感知する長いものになっていくんですね。これが音を感じるとまるでダンスをするように超高速で伸び縮み(1秒間2万回)にして、微妙な音の違いとか、大きさ高さ低さ、音の種類を分けているんだそうで、モルモットの細胞を使った実験では本当にダンスしているように反応していて、「シーン」という聞こえないはずの音が聞こえる(表現される)音(耳音響放射というそうです)はこのダンス細胞が一生懸命音を聞こうとして準備している時の副産物といえるとのこと。小さくて聞こえない音に対してはダンス細胞は自らを大きく動かして、タイミングを合わせて聞こうとするそうです。
参考HP
東北大学サイエンスカフェ 「第43回 音が出てくる、ダンス細胞がある不思議な私たちの耳!」 http://cafe.tohoku.ac.jp/event/no43/index.html 

耳の聞こえの不思議では「カクテルパーティー効果」というのがあって、例えば騒がしい飲み会の席でも離れている人の小さな声を聞き分けることが出来るとか、昼間の道路沿いで車の往来のある中でも人の声を聞き分けられるとか、騒音(ノイズ)があっても注意している人もしくは物の声や音は中枢の脳の働きによって他のものから選り分け、聞こうとする対象物に情報を集中させるからなんですが、しかし、この「ノイズ」にはぶつ切りになった音を言葉に修復させるといった効果があります。それを「音韻修復効果」といいますが、これは「視覚」にもあるんですね。では、最初のクイズの答えです。


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一番上に載せてあった状態では点が散乱しているように見えますが、こうやって見ると何が書いてあるのか「言葉」にしようと脳が一生懸命考えるんですね。
ほとんどが隠されている状態なんですが、これは「めがね」と「ほちょうき」と書かれているんです。黒い手の影がノイズとなって視神経に到達した時に言葉だとしたらどんなものなのか、今までの経験と知識を総動員して脳が修復するんです。
やはりヒトの脳と言うのは、すごい機能が備わっているんだと驚きます。





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